毎日つける結婚指輪だから、ちょっぴり贅沢したい!おふたりが、愛を誓いあう結婚式で交換する結婚指輪。結婚したその日から、指輪はずっとおふたりの愛を見守る大切なパートナーとなります。ずっとつけるものだから、購入する時には、使いやすさやファッションとの相性などを考えた上で、ピッタリな指輪を選びたいものです。最近は、従来の定番であったシンプルな物に加えて、ダイヤモンドを配置したエタニティリングの人気が高まっています。こちらでは、お洒落に敏感な女性達の間でちょっと人気の、エタニティの結婚指輪についてお伝えします。
エタニティリングってどんな指輪?
英語で「永遠」と言う意味を持つエタニティ。指輪の上では、小さなダイヤモンドが一列に配されています。丸いリングの上をぐるりと一周してダイヤモンドが配されているので、終わることの無い、すなわち「永遠」の愛を象徴するデザインとして知られています。
指輪の全体にダイヤモンドが並べられたものは、フルエタニティ。指輪の半分ほどの範囲にのみ並べられた物を、ハーフエタニティと呼びます。
一列に並べられたダイヤモンドに大切なのは、全てのダイヤモンドの質が統一されているという事です。カット、カラー、クラリティ、カラットの4Cが揃ったものでなくてはなりません。例えば、並んだダイヤモンドの殆どに内包物がないクラリティの高いものだとします。もしその中にひとつだけ、内包物の目立つ様な質の悪いものがあった場合、全体の光沢が揃いません。一部分だけぼやけた感じになってしまい、指輪そのものの輝きも衰えてしまいます。
エタニティリングの種類
フルエタニティ
リング全体にダイヤモンドが配されています。エタニティといえば、まずこのデザインといった印象が定着しています。ダイヤモンドが均一された高さで配されているので、引っ掛けたりという事が無く、日常でも気にせず使用できます。
指輪全体でさりげなくキラキラと光るので、シンプルな中にエレガントな雰囲気を演出する事ができます。デザインも多彩で、ルビーなどの色石を交互に配置したものや、モチーフを使用したものなどもあります。
ハーフエタニティ
リングの前半分にダイヤモンドが配されています。サイズ直しも簡単で、同じグレードのダイヤモンドを使ったフルエタニティよりも、安く購入できます。
異なるセッティング法を使っています
エタニティリングは、指輪によってそれぞれ違った方法でダイヤモンドをセッティングしています。主に使われているのは、こちらに挙げる4種類の方法です。
共有爪留め/ティアラ
ひとつの爪で、隣接するふたつのダイヤモンドを留める方法です。爪が少ない分、ダイヤモンドが大きく見える上に、表面からの輝きが大きく放たれるので、ゴージャスな印象を与えます。他の留め方に比べて、強度が少し弱くなります。
4爪留め/シュアリー
4つの爪でダイヤモンドを留めています。ダイヤモンドがそれぞれ、しっかりと爪で留められています。ティアラタイプよりも強く固定できるので、強度は高めです。
レール留め/ディアー
爪を用いない方法で、両側にあるレールの中にダイヤモンドをはめ込むタイプです。爪が無く、すっきりとダイヤモンドが並べられており、プラチナやゴールドなどの素材の光沢も楽しめます。高い強度を保つので、日常の使用でも安心です。
特殊鍛造/スウイート
圧縮した地金を用いた特殊鍛造と言う方法で留めているので、高い強度があります。ピンキーリングなどでも人気があり、華奢なデザインを楽しめます。
購入する前に気を付けたいこと
エタニティリングを結婚指輪に選びたい時には、以下の事に気を付けた上で選ぶ様にしましょう。
婚約指輪と合うデザインであること
せっかくもらった婚約指輪だから、結婚した後も身につけていたいものです。そんな時、結婚指輪との相性が合わなかったら、つけていてもいまひとつです。そうならない様に、出来るだけ指輪の素材や形、表面加工などがマッチするものを選ぶようにしましょう。エタニティについているダイヤモンドは、婚約指輪のものよりも小さい方が、全体のバランスも良く見えます。
また、エタニティリングは、種類によってはリング自体の幅や高さも異なります。婚約指輪と一緒につける事も考えた上で、高さなどのサイズも確認しておきましょう。
フルエタニティかハーフエタニティかで迷ったら
ハーフエタニティは、ダイヤモンドが指輪の半分までしか入っていないので、残りの地金の部分を使い、サイズ直しが出来ます。フルエタニティでは、ダイヤモンドを外してサイズ直しをするには、一般的にはかなり困難です。専門の高い技術を持った職人さんにリフォームを依頼しなくてはなりません。
購入される前には、ご自分のサイズをしっかりと確認しておくようにしましょう。
耐久性のあるサイズを選ぶ
エタニティリングは、幅が細すぎると耐久性がその分弱くなります。毎日使う結婚指輪として選ぶなら、幅が2mm以上あるものが理想的です。日常使いとして最適なのは2.5mmから4mmほどの幅のものです。5mm以上のものになると、配されているダイヤモンドも大きくなるので、日常使いにはあまり向いていません。
マリリン・モンローも愛用していた
ハリウッド女優であったマリリン・モンローが所有していた宝飾品の中で、最も有名なもののひとつに、エタニティの結婚指輪があります。この指輪は、マリリン・モンローが、野球選手のジョー・ディマジオと結婚した時にプレゼントされたものだそうです。
ある日、ジョー・ディマジオはサンフランシスコでの休暇先で、突発的にプロポーズをしてしまいました。もちろん、婚約指輪の用意はしていません。ふたりは2日後に6人の招待客を招いて、密かに結婚。結婚式の当日には、バゲットカットのダイヤモンドが豪華に配された、エタニティリングが贈られました。
噂では、予期しなかったプロポーズと結婚式だったため、指輪の用意が間に合わず、家族からアンティークの指輪を借りたのでは?という話があります。後日、バゲットカット・ダイヤモンドが輝く、素晴らしいエタニティリングをつけたマリリン・モンローの姿が写真に収められています。
彼女が他界した後、エタニティリングは1999年10月にニューヨークのクリスティーズで開催された「マリリン・モンローの私有品」という題目での競売にかけられました。競売結果は、期待を遥かに上回る772500ドル(およそ8780万円)という破格の価格で落札されました。
多彩なファッションが楽しめる
エタニティリングは、いつでもキラキラとダイヤモンドが輝いているので、どんなファッションにでもサラリと似合います。
日常のシンプルなカジュアルウエアやスーツなどにも、キラリと光るワンポイントを与えてくれます。フォーマルな装いにもピッタリで、他の指輪との2連、3連といった重ね着けを楽しむこともできます。エタニティに使用されるのは、小さいダイヤモンドであり、しかも多数なので、鑑定書は発行されません。代わりに、ダイヤモンドであるという証拠の鑑別書が付いている指輪もあるので、購入される際には参考にされることをおススメします。
多彩なシーンで活躍するエタニティリング。毎日つけるものだから、ご自分の納得のいくデザインで、良質のものを選んでくださいね。