ダイヤモンドジュエリーは女性のためのもの?いいえ、そんなことはありません。「ダイヤモンドは男性の石だった」という時代もあったのです。現代は、男性が身に着けるジュエリーは、結婚指輪ぐらいしか思いつかないかもしれませんが、意外といろいろなアイテムがあります。男性だってダイヤモンドを身に着けたい。男性のためのダイヤモンドジュエリーの楽しみ方をご紹介します。
もともとダイヤモンドは男性の石だった
現代、エンゲージリング(婚約指輪)と言えば、結婚の約束に男性から女性に贈るものとなっていますが、昔は男性が身に着けるものでした。その歴史を紐解いてみましょう。
ダイヤモンドの石言葉「不屈」
ダイヤモンドは地球上にある鉱物の中で、もっとも硬い鉱物です。今のようなダイヤモンドの加工の技術がない古代は、あまりに硬すぎて工具の刃が立たないことから「征服しがたいもの」という意味を持つギリシア語の「アダマス(adamas)」と呼ばれていました。これがダイヤモンドの名前の由来です。ダイヤモンドの石言葉はいくつかありますが、その征服しがたい硬い特性から「不屈」が石言葉のうちのひとつとなっています。
男性のお守りだったダイヤモンド
昔は現代のようなダイヤモンドの研磨技術もありませんでしたから、ダイヤモンドは「光り輝く無色透明の石」ではありませんでした。色は白っぽく濁り、宝石としては価値の低いものでした。ダイヤモンドはインドでしか採取されなかったので「インド石」と呼ばれていたこともあり、ヨーロッパでは「遠い異国から来た神秘的な石」というイメージが定着していました。誰にも征服されない不屈の石は、男性が戦いのときに身に着ける魔除けのような意味合いを持つお守りとして好まれました。「不屈」を意味するダイヤモンドで身を守り、勝利に導くことから、「勝利」も石言葉にあります。
男性に人気のブラックダイヤモンド
最近、ファッションにこだわりのある男性から、ブラックダイヤモンドに人気が集まっています。結婚指輪もブラックダイヤモンドをあしらったものが注目され、デザインも豊富に取り揃えられています。ダイヤモンドはいろいろなカラーのある石ですが、ブラックダイヤモンドはほかのカラーダイヤモンドとは違って、透明感がないことが特徴です。そんな個性的なブラックダイヤモンドの石言葉は「成功」。パワーストーンとしての石言葉の持つ意味も、男性に人気がある理由のひとつなのかもしれませんね。
メンズジュエリーはこんなアイテムがあります
指輪
男性にとって一番身近なジュエリーが結婚指輪ではないでしょうか。結婚する人の97%が結婚指輪を購入しているそうですが、そのうち高い関心を持って購入している男性は、半数にも届きません。どうせなら男性も気に入ってずっと身に着けられる結婚指輪を選びたいですね。最近は一見ペアに見えなくてもちょっと隠れたところにダイヤモンドを入れるなど、共通点を持たせた結婚指輪もあり、多種多様になってきました。ぜひ男性が気に入る指輪を見つけてくださいね。
ピアス
ピアスを身に着ける男性も少なくありませんが、年齢や職業にもよるでしょうか。今は男性用ピアスもたくさんの種類があり、その時その時でおしゃれを楽しむことができます。小さなメレダイヤなど、さりげなく身に着けることができます。
ブレスレット
男性向けブレスレットと言えば、太めの喜平チェーンなどの地金もの、バングル、メレダイヤが一周取り巻いているテニスブレスなどがありますが、最近では天然石のブレスレットを身に着ける人も多くなりました。ゲン担ぎや願いを込めた意味合いを持つパワーストーンのブレスレットも男性に人気です。
ネックレス・ペンダント
昔から男性に根強い人気があるのは、チェーンネックレス、モチーフ物の地金のペンダントなどで、今でもその人気は変わりません。石を使ったものでは、メレダイヤを使用したクロスや馬蹄、羽をかたどったペンダントなどが人気です。
ネクタイピン・タイタック
さりげない男性のおしゃれに代表されるファッション小物が、ネクタイピンやタイタックです。つい見落としがちなサブアイテムですが、使いこなせば素敵なファッションアイテムとなります。シンプルなものから遊び心のあるものまで、その日の気分でチョイスすることができます。
カフスボタン
日本では「カフスボタン」と呼ばれますが、もともとは「カフリンクス」といって、ドレスシャツやワイシャツの袖口を止めるためのアイテムです。カフスは17世紀にフランスで生まれ、それまでレースやリボンで装飾していた袖口に、ゴールドやシルバーの貴金属とチェーンでつないだもので留めるようになりました。さりげないアクセサリーですが、それだけに主張しすぎず、おしゃれを楽しむことができます。
ジュエリー以外の男性のファッション小物
「ダイヤモンドを身に着けてみたいけど、ジュエリーにはちょっと抵抗がある」という方には、ダイヤモンドを使ったファッション小物はいかがでしょうか。サングラス、時計、ベルト、ボールペン、万年筆、携帯電話、キーホルダーなど、ダイヤモンドが使われているアイテムがあります。
メンズジュエリーを取り扱うハイブランド
カルティエ
男性の間では高級時計でなじみ深いカルティエは「王の宝石商、宝石商の王」と呼ばれるほどの名門中の名門。フランスのジュエリー・高級時計のブランドです。ライター、文房具、革製品なども扱っています。ビスモチーフのLOVE WEDDING BANDは確固たるエレガンスと情熱を表現した、男女ともに人気のダイヤモンドリングです。
ブルガリ
イタリアの高級ジュエリーブランドです。もともとジュエリーブランドでしたが、時計、バッグ、財布、香水などのファッション小物を扱うようになりました。ビー・ゼロワンローマリングはブルガリの定番アイテムで、ブルガリのロゴとROMAの文字が入っているのは、古くから続く偉大な街・ローマへのオマージュだと言われています。ローマの石畳をモチーフとしたペンダント「パレンテシ」にはメレダイヤがふんだんに使われています。
ルイ・ヴィトン
トランク職人のルイ・ヴィトンは、パリにアトリエを開いたことをきっかけに、トランクのほかにも数々の服飾小物やジュエリーを手掛けるブランドへと発展しました。メンズジュエリーは、ペンダントや指輪のほか、ブレスレット、ネクタイピン、カフスなどを扱っています。
グッチ
イタリアのファッションブランドで、ジュエリーのほかに洋服、服飾小物、革製品、時計、香水など幅広いアイテムを揃え、世界中の人々から愛されています。ジュエリーは、グッチらしい独創性のあるモダンなジュエリーを取り揃えています。メンズジュエリーで人気なのは、ペンダントネックレス、ロゴネックレスなどです。
ティファニー
世界的に有名な、ジュエリー、銀製品を扱うアメリカのブランドです。ティファニーと言えば「彼女へのプレゼント」のイメージが根強いですが、メンズアクセサリーも数多くあります。メンズジュエリーは、シンプルで力強く、それでいてモダンなアイテムが揃っています。タグペンダント、ダイヤモンドがあしらわれたバンドリング、ベネチアンリンクIDブレスレットなどが人気です。
ダイヤモンドは心強いお守り
冒頭で、ダイヤモンドは男性のお守りだったことをご紹介しましたが、現代では男性からも女性からも愛される石です。「不屈」そして「永遠の愛」を意味するダイヤモンドは、誰にとっても心強いお守りとなってくれるでしょう。