婚約指輪・結婚指輪

最古のエンゲージリングは古代ローマ時代?!

エンゲージリング

エンゲージリングについて

結婚が決まった二人の間で、男性から女性に贈られるのがエンゲージリング(婚約指輪)です。エンゲージリングは、結納にも使われます。昔からの伝統的な結納を省略するカップルは多いと思いますが、エンゲージリングはまた別なのではないでしょうか。エンゲージリングの種類や選び方については、別記事に記していますので、ほかの観点から見たエンゲージリングにまつわるエピソードをご紹介していきます。

エンゲージリングの歴史

<最古のエンゲージリングは古代ローマ時代>
時代は、古代ローマ時代にさかのぼります。人類最初のエンゲージリングは、鉄でできた輪を、恋人同士の証として身に着けていました。2世紀には金の指輪が存在していました。

<史実に残る最初のエンゲージリングは15世紀>
史実に残る最初のエンゲージリングは15世紀、ブルゴーニュ公シャルルの娘マリアと、ハプスブルグ家の王子マクシミリアン大公との婚約の際に贈られたものです。それは、Mの文字をかたどった指輪で、マリアと聖母マリア、マクシミリアンの結びつきを表しています。マクシミリアンはその後、大帝国をヨーロッパに築いたハプスブルグ家の土台を作っていきました。

<ダイヤモンドのエンゲージリングの登場>
1456年、オランダのベルケムがダイヤモンドの研磨に成功してからは、ダイヤモンドがついたエンゲージリングを贈ることが王家の習慣となりました。その後、ダイヤモンドのエンゲージリングは、時代とともにデザインや形を変えていきますが、とても一般庶民の手の届くものではありませんでした。

<19世紀、ダイヤモンドのエンゲージリングが一般家庭に>
ダイヤモンドのエンゲージリングが、一般家庭にまで普及するようになったのは、19世紀のことです。ダイヤモンドの多くのカット方法となっている「ブリリアントカット」をプラチナの土台で支える「ティファニーセッティング」が登場したのもこの時代です。ティファニーセッティングのエンゲージリングは、現代でも根強い人気を誇っています。

日本のエンゲージリングの歴史

日本では、結納にエンゲージリングを添えるようになったのは、1960年頃です。1970年代にはエンゲージリングを贈るカップルは67%にものぼりました。そのうちダイヤモンドの指輪は16%と少なかったのです。当時は、誕生石や真珠を贈ることが一般的でした。

<エンゲージリングはお給料3か月分?>
その後ダイヤモンドのエンゲージリングが、ほかの宝石をおさえトップに躍り出るようになったきっかけは、CMでした。ダイヤモンドのエンゲージリングのCMは1970年代から始まり、「婚約指輪はお給料の3か月分」というキャッチコピーがCMで流れたのは1982年です。そのころエンゲージリングを贈るカップルは79%、そのうちダイヤモンドが占める割合は70%にもなりました。当時のテレビCMの影響力の大きさを伺い知ることができますね。CMは「デ・ビアス」が日本に向けて行ったキャンペーンで、長きにわたってプロポーズのシーンを題材にしたCMを流してきました。なかなか目にすることができない他人のプロポーズと、美しいダイヤモンドのエンゲージリングが、人々に印象を植え付けるチャンスとなりました。こうして現在の日本では「エンゲージリングといえばダイヤモンド」という定説が、不動のものとなっています。

どうして左手の薬指につけるの?

古くは、指輪はいろいろな指にはめられていましたが、1614年「ローマ典礼儀式書」により、「結婚指輪は左手の薬指にはめること」と定められました。ほかの指にも、指輪の意味を持たせるようになりました。薬指の血管は心臓へと直接つながっていることから、「ハートにいちばん近い指」として、エンゲージリングとマリッジリング(結婚指輪)は左手の薬指につけるようになりました。

エンゲージリングにダイヤモンドが選ばれる理由

上記で紹介しました通り、ダイヤモンドのエンゲージリングは王家の習慣であったこと、のちに一般家庭にもその習慣が広まったこと、日本でのダイヤモンド人気などが、大きな理由となっています。そのほかの視点で見てみると、ダイヤモンドの持つ意味や、特性なども関係しているようです。ダイヤモンドは地球上で一番硬い天然の鉱物であることから、傷つくことなく永遠に輝き続ける、すなわち「愛が永遠に続く」ということで婚約指輪の定番となっています。また指輪は古くから「魔除け」とされています。リングは、始まりも終わりもない永遠のもの。壊れることなく永遠に輝き続けるダイヤモンドは、エンゲージリングにぴったりですね。

ダイヤモンドの「宝石言葉」

宝石にはそれぞれ「宝石言葉」があるのをご存知ですか?ダイヤモンドの宝石言葉は「永遠の絆」「変わらぬ愛」「純愛」「清純無垢」「至宝の輝き」「不変」「確かなるもの」「純愛」「貞節」です。たくさんの意味を持っていますが、共通して言えるのは、まっすぐな力強さがあるということです。どれもエンゲージリングにぴったりな言葉ですね。

ダイヤモンドのヒーリング効果

宝石は「パワーストーン」とも呼ばれるように、持っているとヒーリング効果があると考えられています。ダイヤモンドにはどんなヒーリング効果があるのでしょうか?

  • 愛の誓いを立てる
  • 精神の明晰性
  • 必要な人間関係の引き寄せ
  • 富や財産を引き寄せる
  • 目標達成
  • 思念を強化、増大する
  • 困難を乗り越える
  • 逆境に打ち勝つ

こちらも宝石言葉と同様、身に着けているだけで守られているような、力強いパワーがありそうですね。

エンゲージリングはどう選ぶ?

人それぞれこだわりがあると思いますが、何を優先して選びますか?エンゲージリング購入の決め手は、どんなところでしょうか。400人の男性にアンケートを取ったところ、1位はデザイン2位は価格、3位はリングの素材(石、プラチナ、ゴールドなど)でした。

エンゲージリングはどこで買う?

同じく400人の男性に取ったアンケートです。「エンゲージリングはどこで買いましたか?」という質問の答えは、多い購入先から順に、ブライダル専門店、百貨店のジュエリーショップ、ブランドショップ、ジュエリーショップ、デパートの宝石サロン、ネット通販、その他でした。マリッジリング(結婚指輪)とエンゲージリングを同じ店で購入すると、割引になる場合もあるようです。

エンゲージリングは買わなければいけないの?

「エンゲージリングは必要ない」と考えるカップルも少なくなく、買わないというカップルもいます。「お金をほかのことに使いたい」「なかなかつける機会がない」などの理由からです。意外と多いのが、男性は贈りたいのに、女性はいらないというケースなのだとか。価値観は人それぞれ。結婚する二人でよく話し合って決めたいですね。

 

統計によると、エンゲージリングの購入率は、約8割でした。そのうち、98%の人がエンゲージリングに「満足している」と答えています。女性側は「エンゲージリングをもらう」ということに意義があると考えている人が多く、4割の人が「値段はいくらでもいい」と答えています。昔ながらの立て爪タイプのエンゲージリングばかりでなく、普段使いができるデザインも多くなりました。

 

 

エンゲージリングにまつわるいろいろなエピソードをご紹介しました。結婚するカップルの数だけ、エンゲージリングの物語があると思います。これからずっと続いていく、新しい家族の物語を彩る、素敵なエンゲージリングが見つかりますように…。

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