マリッジリング(marriage ring ) いわゆる結婚指輪の始まりは、ローマ時代といわれています。結婚式や入籍した日に男女が交換して左手の薬指につけているシンプルなお揃いのリングです。日本では50年くらいの歴史です。リングは、永遠の絆や愛を表します。
薬指は、心臓(ハート)と繋がっている指と言われてきました。
ローマ時代には、愛の誓いの印として鉄の輪だったそうですが、ローマ時代末期には金へと変わったと言われています。現在では、欧米では金の需要が多く日本ではやはり、プラチナの需要が高いです。
最近では、金やプラチナ以外にピンクゴールドを好まれる事もあります。
エタニティリング( eternity ring )とは、その名の通り永遠に変わらない愛を意味していますが、リングの全周に同じカットの同じサイズの石を留めています。価格や後々のサイズ直しを考えて半周だけ石を留めているハーフエタニティリングも人気があります。当初、縁起物でもあるのでサイズお直しはされていませんでした。これは、サイズ直しは、リングを切って繫ぎ止めるので本来の永遠の愛であるマリッジリングを切ってしまうのは縁起がわるいのでお直しをお断りしていました。ただ、現在でもフルエタニティリングや一周同じデザインが入ったリングは、デザインが変わったり、石が外れやすくなったり問題があるのでサイズ直しができない物もあります。また、今人気があるピンクゴールドも合金の割金の比率で色合いが変わる為サイズ直しができない物の一つですのです。
以前は、子供が産まれた時や結婚記念日のプレゼントとして記念品でしたが、近年マリッジリングのシンプルさを感じる花嫁が、ダイヤモンドを留めたエタニティリングを結婚指輪に選ばれる方も多いです。
マリッジリングの金属部分は1000分率が使われています。日本では、金( gold )の品位はK24(純金)やK18が多く使われています。プラチナ( platinum )の品位はPT1000、PT950、PT900を多く使われています。品位の数字が高いほど純度が高くまた柔らかいので傷がつきやすいです。有名ブランドでは、 PT 950が結婚指輪に使われています。
ファッションリングで使われているパラジウムなどでコーティングしてるホワイトゴールドはWGと刻印され、金は K そしてプラチナは PT を刻印にしています。これは色が似ているシルバーやホワイトゴールド、プラチナを見分ける為です。
何故、左手薬指につけるのでしょうか?色々な理由がありますが、やはり比較的右利きの方が多い中で一番左手薬指が使わない指である事で傷もつきにくい、つけていて邪魔にならないのです。そんな実用的な理由だけではなく、指それぞれに意味があるようです。
結婚指輪をつける事が多い左手は 服従と信頼を表し、薬指は創造を表します。
小指は、ピンキーと英語で言いますが、小指につける指輪はピンキーリングと呼ばれています。良く言われるのが片方の手の小指から幸せが入りもう片方から出ていくのをリングをつけて止めると言われています。サイズは、他の指よりも細く節がないので抜けやすく4~5号が多いです。また、デザインは、幅のあるものを選ぶと良いでしょう。
中指は、直感やインスピレーションを表します。
人差し指(インデックス・リング)は、人を導き教える指と言われています。
小指と人差し指につけるリングは、サイドにデザインを出せるのでサイドの特徴のあるデザインが多いです。
最近は、あまりない親指(サム・リング)や足の指(トゥ・リング)もあります。
では、サムシングフォーをご存じでしょうか?何か新しい物(サムシングニュー)、何か古い物(サムシングオールド)、何か借りた物(サムシングボロード)そして、何か青い物(サムシングブルー)この4つを結婚式で花嫁が身につけると幸せになれるというおまじないです。この中の何か青い物(サムシングブルー)に結婚式で交換する結婚指輪の内側に青い石(ブルーサファイア)を埋め込む事もあります。
あるいは、魔除けに二人の誕生石やゆくゆくは、お二人のベビーの誕生石を後に入れることも可能です。
デザインですが、シンプルなデザインの方が比較的毎日つけるリングが邪魔にならず、ファッションリングとの重ね付けやエンゲージリングとの重ね付け付けに適しております。
甲丸リング、平打ちリングが基本にあり、 V字、 S字と有ります。リング幅が2.0㎜〜4.5㎜の中でデザインされています。リング幅で印象がかなり違うので気をつけましょう。標準が、2.5㎜です。それより細くなると男性には細すぎる方もいらしゃるかもしれません。女性には、重ね付けをするのに邪魔にならずどんなデザインのリングでも重ねて付けられます。また、幅が太くなるとカジュアルな感じになりこれまでリングを付けて来られなかった方にも気兼ねなく付けられます。
小さなメレダイヤを入れているリングも沢山あります。結婚指輪を購入前に婚約指輪(エンゲージリング)をさがします。あるいは、同時に購入されることもことも可能ですが、花嫁が将来、このエンゲージリングとマリッジリングを重ねて使用することを考えて各メーカーやブランドは、リング自体の二本のリングが綺麗に重ね付けできるようにセットで作れています。そしてエンゲージリングのダイヤに負けないようなマリッジリングのメレダイヤもグレードを合わせて作られます。このメレダイヤも無色透明だけでなくオーストラリアのアーガイル鉱山でだけ採れる希少性が高いピンクダイヤモンドを使用する事もあります。
結婚指輪で良く使われる技法が、ミル打が有ります。一つ一つ小さい丸い粒を時間をかけて打っていきます。かなり高度な職人技です。綺麗なデザインで人気がですが、隙間に汚れがつきやすいところがあります。
マリッジリングの使用頻度は、左手薬指に付けっ放しの方が多い事は言うまでもありません。よって付けていて違和感の無いリングとなります。多くの店頭では、沢山のサイズを在庫としておく事も出来ないです。また、大事なマリッジを他人が着けたのもでは無い御本人様だけのオンリーリングをお作りする事が殆どです。この時には見本でつけ心地を確かめ、カタログでデザインを確かめます。
また、セミオーダー(約1ヶ月)、若しくはフルオーダー(2ヶ月〜長いところで半年)でお作りする事になっていますが、結婚式や結納日に必ず必要になりますので、遅れる事がないように各店舗で納品日の確認が必要です。
このマリッジリングは、結婚式で交換される時にリングピローや可愛いケースに入れて4・5歳の子供(リングガールやリングボーイ)が持ち、バージンロードを歩くという可愛いお手伝いも有ります。この時に使用するリングピローやケースも必要になります。
マリッジリングやエンゲージリングは、リングの裏に記念品の意味もあるので結婚式の日や入籍日とお互いの名前や愛の言葉を刻印する事が出来ます。文字は、英字、漢字、数字が多いです。文字数は、リングのサイズにより異なりますので指が細い方は、あまり字数が入らないにで注意が必要です。
では、最後に価格帯ですが、やはり一生物で大事なリングですので地金も純度が高い物を選ばれます。平均1本 プラチナで12 万 〜 30万ゴールドで8万~20万と言われています。これは、メレダイヤ入りだと価格も上がります。女性側が、エンゲージリングに一粒ダイヤを使えそうに無い方もエタニティリングをマリッジリングとエンゲージリング兼用にされる方も増えています。