素敵なジュエリーを探して歩くのも楽しいですが、自分の好きなように想像したジュエリーを身に着けることができたら、どんなに素敵でしょう。特別な日の装いに、オーダーメイドのダイヤモンドジュエリーはいかがですか?「世界にたったひとつの結婚指輪や婚約指輪を作りたい」「譲り受けたダイヤモンドや色石を使って、自分好みのジュエリーにリメイクしたい」という方にオーダーメイドのジュエリーが人気を集めています。「どんな風にオーダーメイドのジュエリーが出来上がるのか」「どういったことができるのか」などということについてまとめてみました。
「フルオーダーメイド」と「セミオーダーメイド」があります
オーダーメイドジュエリーには「フルオーダーメイド」と「セミオーダーメイド」があります。セミオーダーメイドジュエリーは、カタログや店頭にあるサンプルの中からジュエリーのデザインを決め、金属の種類、石の大きさ、リングサイズ、刻印、仕上げ方法など、自分好みのアレンジを選ぶことができます。一方、フルオーダーメイドジュエリーは希望のジュエリーをイメージしながらゼロから作ることができます。
フルオーダーメイドのジュエリー
まず、自分の好みに合うジュエリーを作製しているジュエリー工房を探しましょう。予算を決めて石を選び、デザインを考えるところから始めます。手持ちの石があればそれを使うこともできます。デザインの希望があればデザイナーに伝えましょう。イメージがまとまらない場合も要望を伝えれば、デザイナー、職人が相談に乗ってくれるので大丈夫です。
作りたいジュエリーのイメージがあれば、スケッチ、雑誌の切り抜き、画像などを集めておきましょう。完璧なスケッチでなくても大丈夫です。イメージが浮かばなければ「こんな感じ」というキーワードを集めておきましょう。集まったヒントから、デザイナーがスケッチを起こしてくれます。
デザインが決まったら、地金の幅、厚みなど細かいニュアンスも自由に決めることができます。まずサンプルを作製することから始めるので、サンプルで完成品をイメージすることができます。完成まで2~3ヶ月ほどかかります。
セミオーダーメイドのジュエリー
セミオーダーメイドのジュエリーは、サンプルを手に取ってみることができるので、完成品のイメージがつかみやすいでしょう。使うダイヤモンドのグレードや、地金の種類、枠のデザインが決まったら、その場で見積もりが出ます。完成まで1~2ヶ月ぐらいかかることが多いようです。
フルオーダーメイドのエンゲージリング(婚約指輪)ができるまで
エンゲージリングを「世界に一つだけのオーダーメイド」で作る人も増えているようです。ジュエリー工房に、自分のイメージするジュエリーのモチーフを集めて持ち込みましょう。持ち込んだものをもとに、相談しながらデザイナーがスケッチを起こします。予算を伝えて、ダイヤモンドの石のサイズやグレードを決め、見積もりを出します。
値段はダイヤモンドのグレードや大きさ、地金の量、デザインの細工の細かさなどによって変わってきます。仮の見積もりに納得できたら、作製に入ります。まずはワックスやシルバーでサンプルを作ることが多いようです。サンプルが出来上がったら、デザイン、ボリュームなどを確認し、微調整してから本製作に入ります。サンプル完成から1~2ヶ月ほどで完成します。
フルオーダーメイドのマリッジリング(結婚指輪)ができるまで
マリッジリングもエンゲージリングと同様、オーダーメイドができます。エンゲージリングと組み合わせて使えるデザインにしたり、「マリッジリングを、ペアでどういう共通項を持たせるか」ということも自由にデザインすることができます。夫婦でもそれぞれ趣味が違うので、自分の好きなようにデザインにして内側の刻印をお揃いにしたり、文字やイラストを入れることができるのも、オーダーメイドならではですね。
セミオーダーメイドのエンゲージリング(婚約指輪)ができるまで
まず、予算合わせてダイヤモンドの大きさやグレードを選びます。次にサンプルやカタログを参考にしながら、リング枠のデザインや金属の種類、内側に入れる刻印の文字などを選んでいきます。ブライダルジュエリー専門店では、このタイプのセミオーダーのエンゲージリングを選ばれるお客さんがとても多いです。完成までは、お店によりますが、2ヶ月ほどみておきましょう。
セミオーダーメイドのマリッジリング(結婚指輪)ができるまで
デザインや地金の種類、メレダイヤの有無、刻印などが自由に選ぶことができるのがセミオーダーのマリッジリングです。マリッジリングを購入する人の中では、このタイプのセミオーダーのマリッジリングを購入する人が一番多いのではないでしょうか。オーダーしてから完成まで1~2か月かかります。
リメイクにもオーダーメイドがおすすめです
人から譲り受けた宝石や、デザインに飽きて使わなくなってしまったジュエリーも、オーダーメイドをしてよみがえらせることができます。眠っているジュエリーが素敵に生まれ変わります。リメイクする場合にも「フルオーダーメイド」と「セミオーダーメイド」ができます。ゼロから作り出す「フルオーダー」、手持ちの石に合わせた枠を探し、ジュエリーに加工する「セミオーダー」があります。
こちらも、ジュエリー工房やジュエリーシップに持ち込んで相談してみましょう。どちらのオーダーの場合でも、「こんなデザインにしたい」という希望のイメージを伝えることが大切です。セミオーダーの場合も、その石に合った枠をいくつか取り寄せてもらい、選ぶことができます。
多彩な仕上げ方法
金属の表面加工の方法もいろいろで、オーダーメイドジュエリーは加工の仕方を選ぶことができます。表面加工の違いで、ジュエリーのイメージもずいぶん変わってくるものです。
鏡面仕上げ
鏡のようにぴかぴかに光る仕上げ方法で、最も多い仕上げ方法です。
ホーニング仕上げ
細かい砂を高速で吹き付けることで、表面をマットにするつや消し方法です。表面は白っぽく仕上がります。
ヘアライン仕上げ
やすりで細かい線を付けるつや消し方法です。ラインの向きを縦、横、斜め、ランダムなど選べて、それによっても印象が変わります。
スターダスト仕上げ
とがったダイヤモンドの先端で金属の表面を細かくまんべんなく叩いて、キラキラと光る面を作り出します。強い力が加わるので、細く華奢なデザインには向いていません。
槌目仕上げ
金づちで叩いたような凹凸を付けてから、鏡面に光らせる仕上げ方法です。
手作りのエンゲージ・マリッジリング、ペアリングを作ることもできます
ここまでは、プロに依頼してジュエリーを作製する流れについてご紹介しましたが、人気のブライダルジュエリー専門店では、「自分の手で世界にたったひとつのジュエリーを作る」というコースを設けています。本格的な立爪リング、槌目加工や木目加工のペアリング、ワックスという原型から作るウェーブリングなどを作ることができます。まずはデザインを相談し、デザイナーがスケッチを起こしてデザインを決定します。そして、プロの職人のサポートを受けながらリングを作製します。製作時間は、早く仕上がる工程のコースで2時間、こだわって作りたい人は3日間をかけて完成します。一生の思い出に残るジュエリーが完成しそうですね。