ダイヤモンドは数ある宝石の中でもダントツの人気をほこる物です。結婚指輪などでももっとも使用されることが多い石とも言えるでしょう。そこで今回はそんなダイヤモンド及びダイヤモンドジュエリーの様々な魅力について御紹介したいと思います。
ダイヤモンドの魅力
輝きの美しさ
ダイヤモンドの美しさやその魅力については一言では言い表せませんが、いくつか要素を挙げるとすれば宝石自体の光や輝き、永遠の愛を思わせるその硬さや美しさ、熟練の職人にしか研磨することができない希少性などがあります。一部の見解ではダイヤモンドは光輝く物であり、それが生物のとって不可欠な太陽や光を思わせるからでは、などとも言われています。他の数ある宝石の中でもダイヤモンドがとりわけ人気があるのは、このように普遍的な強い輝きをどの石よりも感じさせるからかもしれません。
ちなみにダイヤモンドの輝きについては、シンチレーション(閃光)、ブリリアンス(白い輝きの反射)、ディスパージョンもしくはファイヤ(光の分散、炎のような虹色スペクトル)などの要素でも美しさが判断されます。
輝きの多彩さ
ダイヤモンドはただそこにあるだけで美しいですが、よく見ると実に様々な顔を見せてくれる宝石でもあります。例えば時には華やか、可憐にキラキラと輝いているかと思えば、別の時にはギラッとした力強い光や生命力のある輝きを見せてくれることもあります。また、ダイヤモンドは光が石に当たると虹のように輝くこともあります。このように時と場合によって様々な表情を見せてくれるのもダイヤモンドの魅力です。
ロマンチックな愛の物語
見ためだけでも華やかで美しいダイヤモンドはその逸話にもロマンチックな物語があります。例えばダイヤモンドは宝飾品として扱われ始めたのは今から500年ほど前のことでしたが、その頃にはまだこの世界一硬い宝石を研磨する技術が発見されていませんでした。そんな中、伝説によればとある職人が宝石職人の親方の娘に恋をし、結婚の条件としてこのダイヤモンドを研磨できたら許すという課題を出されたとされています。すると職人は愛を得るために本当にダイヤモンドの研磨法を発見したのです。このような理由もあってダイヤモンドが婚約・結婚指輪として人気があるのです。愛の誓い、変わらぬ愛などの言葉が宝石に添えられているのも頷けるところです。
また古代ではダイヤモンドはその輝きから太陽神アポロンの石とされ、心臓に繋がっていると信じられていた左手薬指にはめることで愛を守ると信じられていたそうです。このことから恋人同士が愛の誓いをする際に身に付けるという風になったようです。このように神話や伝説との神秘的な関わりもダイヤモンドを魅力的にしている一つでしょう。
カットの素晴らしさ
ダイヤモンドは輝きが命ですから、その美しさを引き出すために様々なカットが施こされます。例えばダイヤモンドで最も人気がありポピュラーなカットであるラウンドブリリアンカット(丸型)については数学者のマルセル・ルルコフスキーなどによって原石の結晶構造を最大限の活かし、光を反射させる理論を元に研磨されています。その他にもおよそ100年もの間、様々な加工技師たちが光の屈折具合や数学的計算をしながらこのカットを完成させました。ラウンドブリリアンカットはクラリティー(透明度)カット、カラーなどのバランスが良い物が多いのも特徴です。
このようにポピュラーなラウンドブリリアンカット以外にもダイヤモンドにはいくつも魅力的なカットが存在します。例えば四角に近い形のプリンセスカットはラウンドを除いて最も人気の高いカットです。エンゲージリングなどにもよく用いられる物です。選ぶ時は上から見て縦横の比率が美しい物が良質です。
次にご紹介するエメラルドカットは長方形のような形をしています。これはダイヤモンドをガードルと呼ばれる部分から下が長方形にカットされているからです。エメラルドカットはダイヤの面が強調されるのでこの部分を注意深く見て購入した方がいいかもしれません。
3つめにご紹介するマーキースカットは葉っぱのような形をしています。マーキースカットのダイヤモンドの特徴はカラットを最大限に活かして大きく見せることです。また、ラウンドやペアシェイプをサイドストーンとしてあしらうこともあります。
4つめにご紹介するのはペアシェイプです。ペアは洋ナシのことで、シェイプとは見た目とか形という意味です。この名前通りペアシェイプは洋ナシのような形、もしくは涙の粒(ティアードロップ)などとも呼ばれます。このカットは実に様々なダイヤモンドジュエリーに用いられています。
そして最後にご紹介するのはハートシェイプです。こちらは名前通りハート型にカットされた非常に可愛らしい物です。女性の好まれるカットでもありますが、ハートは愛のシンボルなのでマリッジリングにもふさわしいでしょう。
このようにポピュラーなカットをいくつか紹介しましたが、この他にもいろいろなカットがあり、その形ごとに違った楽しみ方ができるのもダイヤモンドの魅力です。また、ダイヤモンドは一つ一つが熟練の職人の手仕事によって研磨されていますから、その技術の粋から生まれた宝石というところにも魅力があります。その手間暇を惜しまずに作られたということがダイヤモンドの価値でもあるのです。
カラーダイヤの美しさ
ダイヤモンドと言えば無色透明で虹色の光で輝くなどを先に挙げましたが、ダイヤモンドにはピンク、グリーン、ブルー、イエロー、ブラウン、ブラックなど様々な色の物が存在します。カラーダイヤの内、天然カラーの物は大変希少で1カラット以上の物は年に一つ取れればよい方です。ダイヤモンドはなんといっても透明色が一番価値があるとされていましたが、天然の良質なダイヤはそれを上回ることもあります。
また、例えばブラウンダイヤなどは価格は無色の物より安いことが多いものの、その落ち着いた色をシャンパンカラーなどとして愛好する人もいます。さらに従来では黄色味の強いダイヤは質がよくないとされていましたが、最近では黄色の濃い物をカナリアイエローと呼び、あえて身に付ける人もいるそうです。女性の人気のピンクダイヤモンドであれば柔らかな優しい輝きと言った感じでしょう。このように無色以外の独特のカラーを楽しめるのもダイヤモンドの魅力です。
様々なデザインに応用できるダイヤ
これは無色ダイヤに当てはまることですが、ダイヤモンドはリングなどにする際もいろいろなデザインを楽しむことができます。例えば一粒ダイヤはとてもポピュラーですが、その他にもリングの部分に石畳のように石を敷き詰めるパヴェ、リング全体を途切れることなく石がはめ込まれるエタ二ティ、宝石の周囲に引き立てるようにあしらうメレなど様々な石のデザイン方法でダイヤの表情を楽しむことができるのです。
まとめ
いかがでしたか?ダイヤモンドジュエリーの魅力は様々なものがありましたね。ダイヤモンドには見た目の美しさだけでなく、ダイヤにまつわる物語や伝説も石を魅力的に見せているようです。透明な無色透明ダイヤからカラーダイヤまで、ぜひお気に入りの美しく輝くダイヤモンドを探してみてくださいね。