誕生石とは、生まれた月別に選定された宝石のことを言います。12個それぞれの石が幸運を呼び寄せ、お守りとしての効果を発揮します。自分の誕生石を知ると、宝石に対する愛情が深くなり、もっと大切にしようという気持ちで溢れます。誕生石はいつから始まったの?自分の誕生石を知りたい!プレゼントにするならどれ?などといった、誕生石についての疑問や知りたいこと、石に込められた秘密などについてお伝えします。
誕生石の起源は?
宝石は古代から大切に扱われており、不思議なパワーを持つ石として知られてきました。誕生石として扱われる様になったのは、いつ頃からなのでしょうか?いくつかの事実を元に、その起源を探ってみましょう。
- 紀元前6世紀頃
- 聖書
- 18世紀のポーランド
- アメリカで基準化される
- 日本の基準
この時代、メソポタミア地方に合ったバビロニア帝国では天文学が発展しており、選ばれた12の星座から占星術へと繋がっていったそうです。後に宝石が12星座と結びつけられ、誕生石の起源となったと言われています。
旧約聖書に登場するユダヤ高僧が着けた胸飾りに、12個の宝石が飾られていました。4段の列に3個ずつの異なる宝石が並べられたものです。新約聖書では、エルサレムにある12の城壁の門が、それぞれ異なる宝石で飾れていたという事です。これら12個の宝石が誕生石になったと言われています。
当時ポーランドにはユダヤ人の宝石商が沢山移住してきており、彼等が宝石を12星座と結び付け、誕生石別のジュエリーの販売を始めたと言われています。
1912年になると、アメリカ宝石組合が12星座による基準の誕生石を選定します。その後何度か宝石が追加されるなどし、改正されて現在に至ります。イギリスでは1937年に英国ゴールドスミス協会により、独自の誕生石が選定されています。
1952年に全国宝石小売商組合などを始めとする多くの団体により選定されています。
自分の誕生石を知る
生れた月により誕生石は異なります。宝石にはそれぞれの思いを込めた「宝石言葉」があり、とても大切な意味を持ちます。誕生石に選ばれた石達は、その月に対して一体どの様な意味があるのでしょうか。12か月の誕生石について学んでみましょう。こちらでは日本で選定された誕生石を基準にご紹介しています。
1月 ガーネット
宝石言葉 真実、友愛
一般的にガーネットとして親しまれている赤い色は、和名のざくろ石そのものを表している様です。大人っぽい赤色は実りを象徴すると言われ、将来への目標や成功に向けて幸運を運んでくれる石です。相手に対する愛情や真実を伝えると信じられ、友人や家族、恋人など大切な人との変わらぬ愛を守ってくれます。
2月 アメシスト
宝石言葉 知性、誠実
透き通る紫色をしたアメシスト。和名は紫水晶と呼ばれるクオーツの一種です。透明感があるほど質が良く、神秘的な紫色は直観力を高めたり秘めた才能を開花させる効果があると言われています。冷静な気持ちを取り戻させ、気品を与えてくれます。新しい出会いを求めたり、パートナーとの愛を深めたい人にも効果的です。
3月 アクアマリン
宝石言葉 勇敢、聡明
みずみずしく清涼な海の色をしたアクアマリン。和名は藍玉(らんぎょく)です。清涼なマリンブルーは若いパワーの象徴。新鮮な水の力で心身を洗浄し、勇敢さを与え日常生活に活気をもたらします。疲れた精神を癒し、澄んだ気持ちでパートナーと向き合うようになれます。
4月 ダイヤモンド
宝石言葉 純愛、永遠の愛
眩しいほどの輝きを放つダイヤモンド。金剛石と呼ばれるこの世で最も硬い石は、何物にも負けない強さと高貴を象徴します。人生にパワーを与えてくれ、仕事や勉学で成功へと導く力を発揮。純粋な気持ちで人を接する事ができ人間関係に良縁をもたらします。
5月 エメラルド
宝石言葉 健康、幸運
クレオパトラが愛した石エメラルド。翠玉と呼ばれる深緑色の宝石です。癒し効果のある緑色は、心身を活性化させる効果があります。体を健康に保ち、気持ちが前向きになります。状況を克服するパワーを与え、大切な相手との信頼関係を築きながらとても良い関係が続きます。
6月 ムーンストーン
宝石言葉 健康、富
淡くてふんわり優しいムーンストーン。夜空に浮かぶ月の様なその石は、月長石と呼ばれています。月には満ち欠けのサイクルがあるように、人生のサイクルを整え正しい方向へと導いてくれます。直観力がつき、仕事での成功や運命の人との出会いを引き寄せる効果があります。
7月 ルビー
宝石言葉 情熱、努力
燃え上がった炎のように赤いルビー。和名は紅玉。古代インドでは炎の石と呼ばれていました。生命力にあふれたその色は、不老不死の象徴。人生への熱意を与え、勝利へと導くパワーを与えます。嫉妬などの邪念を払い、異性を惹きつける魅力を引き出す効果があります。
8月 ぺリドット
宝石言葉 幸福、安心
太陽の宝石と言われ、エジプト国の宝石となったぺリドット。和名は橄欖(かんらん)石。暗闇でも光る性質があることから、夜のエメラルドとも呼ばれ、悪夢から身を守ると言われてきました。邪気を追い払い人間関係が良くなります。幸運を呼び寄せ、良い出会いへと結び付けてくれます。
9月 サファイア
宝石言葉 誠実、賢明
晴天の空を描いたような青色のサファイア。和名は青玉。古代ペルシャでは、空の青色はサファイアの色が反射したものだと信じられていました。聖職者のシンボルともなったサファイアは、知性を与え物事の判断力を高めます。心に落ち着きを与え、誠実で潔癖な気持ちを向上させます。
10月 オパール
宝石言葉 忍耐、希望
虹のように色が躍る不思議なオパール。和名は蛋白(たんぱく)石。古代ローマでは愛を運ぶキューピッドの石として愛されました。その美しい遊色効果は、目を病気から守り心にパワーを与えてくれます。人生に希望を与えるホープの石であり、自分に自信がつきやる気を起こさせます。
11月 トパーズ
宝石言葉 希望、友情
青、黄、ピンクなど様々な色があるトパーズ。日本では古くから黄玉という名で親しまれてきました。古代インドでは気持ちの高ぶりを抑え、冷静にする力があると言われていました。集中力を高め、創造する力を与えます。忠実な気持ちで人と接する事ができ、良い友情関係に恵まれます。
12月 ターコイズ
宝石言葉 成功、強運
紀元前からジュエリーとして愛され、最も歴史の古い石ターコイズ。和名はトルコ石。病気や災害などの悪魔から身を守ると信じられてきました。心に迷いが生じた時は、正しい考えを持つ方向へと導いてくれます。不安を取り省き、気持ちをリラックスさせる作用があると言われます。
まとめ
誕生石を知り、自分だけの宝石を選ぶ。ジュエリーをファッションだけでなくお守りとして身に着けると、これまでと違った楽しみ方ができ、宝石への愛情も一段と増します。どの宝石を選ぶか迷ったら、誕生石を参考にしてみませんか。ジュエリーへの親近感が一層高まります。
ひとつの宝石では物足りないという方は、月ごとに宝石を変えてみるのはいかがでしょうか。1月はガーネット、2月はアメシストのジュエリー…という風に自分の誕生石だけにこだわらずに選んでみると、ワンランク上のお洒落が楽しめるかも知れませんね。
誕生日のプレゼントとして、とっておきの思いを込めた誕生石を贈るのも素敵なアイデアのひとつです。古代から伝わる秘めた力のある誕生石は大切なお守りとして喜ばれ、ずっと身につけられる特別なギフトになることでしょう。