ダイヤモンドの評価

実は一つ一つ異なっているダイヤモンドのカラー

ダイヤモンドのカラー

ダイヤモンドのカラーについて

ダイヤモンドのカラーは、どれも同じように見えるかもしれませんが、ひとつとして同じものはありません。ほんの少しの色味の違いが、価値に劇的な違いを生み出すこともあるのです。微妙な色合いが、ダイヤモンドの見え方に大きく影響することもあります。ダイヤモンドの評価を決める「4C(カラー・クラリティ・カット・カラット)」のうちのひとつ、「カラー」に注目してみました。

無色透明だけじゃない、ダイヤモンドのカラー

透明に輝くイメージの強いダイヤモンドですが、実は様々な色のバリエーションがあります。カラーダイヤモンドについては、下記の「ファンシーカラーダイヤモンド」の項目でご説明しますが、大半のものは透明から薄い黄色です。無色のダイヤモンドが、最も希少価値が高いので、価格は高くなります。カラーは、無色、黄色、褐色のものを「ノーマルダイヤモンド」と呼び、「通常のダイヤモンドのカラーの範囲」として鑑定します。

ダイヤモンドのカラーの要因は、原石の原子配列のわずかなずれや、微小の窒素やホウ素が混じることによってできるものです。完全に均一な原子配列で、含有物を含まない石ほど、無色透明なダイヤモンドに近づくのです。ダイヤモンドの産出地によっても、質の良い原石が産出される割合は変わってきます。優れた原石を多く産出すると言われている産出地でも、Dカラーの最高品質の石ばかりを産出するわけではありませんので、産出地にこだわることもないでしょう。ダイヤモンドの産出地上位3位は、ロシア、ボツワナ、コンゴ民主共和国です。

鑑定の評価における「カラー」

<マスターストーンとグレーディング方法>
ダイヤモンドのカラーのグレードを決定づけるための基準となる石を「マスターストーン」といいます。別名「つけ石」「キーダイヤモンド」とも呼ばれます。グレーダー(鑑定士)は、カラースケールの示すDカラーからZカラーまでのマスターストーンと比較しながら、グレーディング(鑑定)します。カラーのグレーディングの方法は、「ダイヤモンドカラーグレーダー」と呼ばれる白いプラスチックの台のようなものの上に、鑑定する石を置きます。このときに、ダイヤモンドのクラウン部が下、パビリオン部が上になるように置いて、決められた波長を持つ光源を当ててグレーディングします。カラーグレード間の差は非常に微妙で、並べてみてやっとわかるぐらいのわずかな差です。

<カラースケール>

  • DEFカラー:colorless 無色
  • GHIJカラー:near colorless ほぼ無色
  • KLMカラー:Faint ごくわずかな黄色
  • NOPQRカラー:bery light ごく薄い黄色
  • STUVWXYZカラー:light 薄い黄色~黄色

完全無色の「Dカラー」を最高位とし、黄みが強くなるほどグレードを下げ、「Zカラー」までの23の等級に分けます。Zカラー以上に黄みの強いものは、再び評価が上がっていきます。ほかのカラーストーンと同じように、色の深さや鮮やかさに基づき、一般的に濃く鮮やかなものほどグレードが高くなるのです。色には「色相」(色の基本感覚)、「明度」(対照的明暗)、「彩度」(強さ)の三つの構成要素があります。カラーグレーディングにおいては石の色を考慮し、色の深みや明度と彩度の組み合わせなどで、DカラーからZカラーまでの等級分けをするのです。

なぜDカラーが最高品質なの?

「カラーの等級付けが、なぜDから始まっているのか?」ということには諸説あります。広く知られていることは、ダイヤモンドの「D」であること。ダイヤモンドのグレーディングを専門化し、「4C」を定義したのはGIA(米国宝石学会)ですが、GIAが基準を作る前に、いろいろな業者がカラーを「ABC」で等級付けすることが多くあったので、すべてを統一するためにも「D」から始めた、とも言われています。ほかには、Dカラーより優れたカラーが将来的に出てくるかもしれないから、という説もあるようです。

ダイヤモンドの蛍光

ほとんどのダイヤモンドは、紫外線に当たると「蛍光」と呼ばれる可視光を発します。日光は紫外線を含み、人の目には見えなくとも、紫外線はどこにでも存在します。蛍光灯も紫外線を発しています。ダイヤモンドの約35%が蛍光を含んでいます。ダイヤモンドの蛍光は、一般的に青く見えることが多いのですが、稀に白や黄色、橙色に見えることもあります。強い青色蛍光により、太陽の下では黄みがかったダイヤモンドも透明に見えることもあります。これは青と黄色が反対色にある関係なので、青色蛍光が黄みを消してくれるためです。蛍光が強すぎると曇って見えるため、ダイヤモンドの価値を下げてしまいます。そのような状態を「オイリー」と呼びます。

ファンシーカラーダイヤモンド

ダイヤモンドは無色透明のものばかりでなく、魅力的な色調を持ったものもあります。ピンク、ブルー、イエロー、グリーン、ブラウン、グレー、ブラックなどがあり、「ファンシー(ナチュラル)カラーダイヤモンド」と呼んでいます。「コニャックダイヤモンド」と呼ばれるブラウンの美しいダイヤモンドもあり、とても人気があります。GIA(米国宝石学会)が鑑定するカラーダイヤモンドは、ピンク、ブルー、バイオレット、イエロー、オレンジ、パープル、レッド、グリーンの8色です。ファンシーカラーダイヤモンドのカラースケールは、ノーマルダイヤモンドのD~Zカラーのカラースケールとは異なります。フランシーカラーの表記方法は次の通りです。

  • Faint
  • Very Light
  • Light
  • Fancy Light
  • Fancy
  • Fancy Dark
  • Fancy Intense
  • Fancy Deep
  • Fancy Vivid

ファンシーカラーダイヤモンドの採掘量は、一般的なダイヤモンドと比較すると0.1%にも満たない貴重なものです。天然のブルー、ピンク、パープルなどは非常に希少価値が高く非常に入手困難で、無色のダイヤモンドより高い価格がつけられます。

なぜファンシーカラーになるの?

まだ不明な部分が多く、はっきりと解明されていないのですが、解っていることは「放射線の照射による結晶構造の変化」と「ダイヤモンドの生成過程に何らかの不純物が混ざり、それによって色が生じている」ということです。

ファンシーカラーダイヤモンドの産地

ピンクダイヤモンドの産出地は、オーストラリアのアーガイルです。そのほかのファンシーカラーダイヤモンドは、ロシア、南アフリカ共和国、ブラジル、インド、タンザニア、ザイール、アンゴラなどです。

着色ダイヤモンド・トリートメントダイヤモンド

「ファンシーカラーダイヤモンド」のカラー生成は天然によるものですが、放射線照射によって人工的に着色したダイヤモンドもあります。青色、黄色、褐色、茶色、緑色、ピンク色、赤色などがあります。「トリートメントダイヤモンド」とも呼ばれています。トリートメントダイヤモンドの着色の仕方は、放射線を照射する方法、分子構造を変えて色を生じさせる方法、高温高圧プロセスの方法などがあります。現在は、放射線照射から原子炉へと移行していて、ピンクやグリーン、ブルーのトリートメントダイヤモンドも作られています。

重要視される「カラーグレーディング」

無色透明の「ノーマルダイヤモンド」は、4Cにおける「カラーグレーディング」が重要視されています。それはなぜでしょうか。たとえば、一生の大きな節目である結婚ですが、ウェディングドレスや婚約指輪などに純白、純粋の意味を持つ「白」が使われます。ダイヤモンドのカラーの最上級であるD~Fカラーは無色透明。気持ちの上でも大きな満足感が得られるため、カラーグレーディングの高いものが好まれています。

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