日本ではプラチナが好まれる傾向にありますが、海外では婚約指輪も結婚指輪もゴールドが主流です。
日本人の肌馴染みも良く、華やかに見せてくれる上、ジュエリーだけでなく資産としても支持されるゴールド。
今回はゴールドの特徴や純度などをお話したいと思います。
ゴールドの純度
ゴールドにはK24、K22、K18、K14、K10、k9などがあります。
K24のKとはカラットの略で金の純度を表し、数字が小さくなるほど純度も低くなり、価格も安価になって行きます。
多くの金製品は100%金だけではありません。
中には金のみで作られたものもありますが、その場合は純金製と言われます。
純金製の方が価値があるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、実は純粋なゴールドは柔らかい為に熱や圧力に弱く、型崩れや傷がつきやすいデメリットがあります。
その反面、柔軟性が高いことから他の金属と混ぜ合わせて欠点を補うことが出来ます。
ゴールドにはイエローゴールド(YG)以外にピンクゴールド(PG)やホワイトゴールド(WG)と色が違うゴールドがあります。
これは先に出ていた混ぜる合金の種類によって色味の違うものが作れるのです。
金製品の多くはK24・K22・K18・K14・K10の5種類が主流です。
この純度の違いで作られる金製品の違いがあります。
K24はゴールドの純度が高い為ジュエリーなどには向きません。
インゴットやコインなどの資産価値を目的とした製品に使われることが多いです。
K24でも全くの純金ではなく、純銀と純銅が混ぜられています。
K22は最近出てきたゴールドで日本以外のアジアでは濃いゴールドカラーが好まれる傾向にあり、色味の強いK22のジュエリーが人気です。
純金に近い色味のK22ですが、そのせいで変形や傷がつきやすく取り扱いに注意が必要です。
K18は一般的にジュエリーに使われやすいゴールドです。
高い純度は保ちつつも硬度や柔軟性のバランスが良く、ジュエリーにはうってつけ。
ピンクゴールドやホワイトゴールドなど色味も豊富です。
ジュエリーの他にも時計やカメラなどにも使われます。
K14はゴールドの純度が低くなるほど硬度は増しますがその反面ゴールドの持つ輝きや色味は薄れ変色もしやすくなってしまいます。
価格は安価になりますのでカジュアルなアクセサリーやペンなどにも使われます。
K10はゴールドの高騰により出てきましたが、ゴールドよりも混合物の割合が多く輝きも薄れて錆びやすくなっています。
ですが、加工もしやすく安価なためカジュアルなジュエリーなどに使われることが多いです。
ゴールドの割合が低くなるほどアレルギー反応が出やすくなりますので、心配な方はK18以上の製品を選ぶようにしましょう。
カラー別ゴールドの特徴
ゴールドは時にプラチナよりも価格が高騰することもあるほど人気の金属です。
安定した資産価値という面はメリットにあたります。
また、赤みのある光を放つゴールドは華やかな印象で日本人の肌馴染みも良いです。
ゴールドにはイエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドと色味の種類がありそれぞれ個性が違うので、色味別に特徴をお話ししたいと思います。
イエローゴールド
海外では婚約指輪も結婚指輪もイエローゴールドと言われるほど人気の金属。
強度も強く、変色も少ないのが魅力です。
純金度が高まると強度が落ちてしまいますが、低すぎても資産価値が落ちるのでK18くらいがバランスが良いかと思います。
混合物に銅が使われているので銅アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。
3カラーの中でも1番幅広い年代に愛されるのがイエローゴールドです。
ホワイトゴールド
プラチナよりも硬度が高く、傷も変形も起こしにくいのが特徴。
イエローゴールドにパラジウムでメッキを施した素材がホワイトゴールドなので、経年劣化による変色が見られます。
その場合は再メッキを施すことによって色合いを元に戻すことも可能ですが、長く美しい状態を保つにはメンテナンスは必須です。
日本で作られるホワイトゴールドはパラジウムの合金が多く、パラジウムやニッケルは金属アレルギーを引き起こす金属に該当します。
金属アレルギーがある方には注意が必要です。
プラチナと似た白い光を放つ金属なので、プラチナかホワイトゴールドかと迷われる方が多いです。
ホワイトゴールドはプラチナよりも比較的安価なのと、プラチナよりも比重が軽く同じデザインで比べた場合はホワイトゴールドのリングの着け心地が良く感じられます。
ピンクゴールド
ゴールドに銅を混ぜたものがピンクゴールドでとても強度が高く変形も傷も付きにくいのが特徴です。
銅が含まれるため変色には弱く、汗や温泉に注意です。
特に硫黄系の温泉では黒く変色してしまうので必ず外して入浴しましょう。
ホワイトゴールドと比べると金属アレルギーの心配は低いですが、銅アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。
ピンクの色味が愛らしく女性らしい印象のピンクゴールド。
カジュアル、可憐、ロマンチックなジュエリーに花を添えてくれる金属です。
イエローゴールドと同じく肌馴染みが良いです。
湿気や指紋から変色することもありますので、こまめに柔らかい布や中性洗剤などで洗うことをお勧めします。
ピンクゴールドは素材が固くて加工がしにくくサイズ調整に対応していない店舗もあります。
ピンクゴールドのリングをお求めの場合は事前に問い合わせておくことをお勧めします。
肌色によって似合うゴールドカラー
お肌の色味によって似合いやすい色合いがあるので、デザインは決まったけれど何色のゴールドが良いのか迷う!という方は参考にして見てはいかがでしょう?
肌が白く、色白タイプにはホワイトゴールドがオススメ。
シルバー系の光が色白のお肌をより綺麗に見せてくれます。
赤みの強いピンクゴールドも肌色を華やかに血色よく見せてくれるのでオススメです。
逆にイエローゴールドはあまりお勧めしません。
日焼けした色黒、小麦肌の方にはイエローゴールドやホワイトゴールドがオススメです。
健康的な小麦肌色のお肌をさらに際立たせてくれるのはイエローゴールドが1番!
少し華やかな印象のゴールドに抵抗がある方にはプラチナやホワイトゴールドとコンビになった2カラーのリングもいいですね。
ピンクゴールドは避けたほうが良いでしょう。
黄色、オレンジ系のお肌の方にはイエローゴールドがオススメです。
肌の色にほど近いゴールドは、肌馴染みも良く感じられます。
このお肌の方は実はホワイトゴールドもピンクゴールドもさほど違和感がなくオールマイティに身につけられます。
ピンク、赤紫系のお肌の方はピンクゴールドがオススメです。
もともとのお肌の色に近く肌馴染みがいいのです。
ピンク、赤紫系のお肌の方はイエローゴールドを身につけると少し老けた印象になることがあります。
実際に身につけるとデザインや石の色にも左右されます。
また、イエローゴールドは比較的年配の方には、ホワイトやピンクゴールドは若年の方に人気の傾向があるので、あくまでも参考程度にどうぞ。
いかがでしたでしょうか?
ゴールドとはいえ色が違うと印象はもちろん、強度や特性も違います。
より長く身につけてお楽しみいただけるよう、特徴を知って選ばれるとまた違った選択肢が広がるのではないでしょうか?
素敵なジュエリーとの出会いのお手伝いが出来ると嬉しいです♪