素材を知る・選ぶ

ジュエリーに欠かせないゴールドについて

ゴールド

ゴールドについて

ジュエリーに欠かせない貴金属のうちの一つ、ゴールド(金)はプラチナと並んで、絶大な人気を誇っています。身に着けるととても華やかな雰囲気になるゴールドは、日本人の肌の色に良く合います。ゴールドの歴史や、どうやって作られるのかなど、ゴールドの魅力に迫ります。

ゴールドとは?

光沢のある金色をしていて、柔らかく、非常に薄く延ばすことができます。この性質から、古くから世界各国で貴金属として親しまれてきました。ジュエリーとして、人類に利用された最古の金属です。銀や銅などとともに貨幣(金貨)としても流通しました。医療、エレクトロニクスの分野でも利用されています。

ゴールドの歴史

ゴールドは紀元前3000年代から使われ始めました。最古の金属の貨幣は紀元前7~6世紀頃で、リディアのアリュアッテス2世王が作らせたエレクトロン貨です。天然の金銀合金に、人や動物を打刻しています。「旧約聖書」でも多くゴールドについて触れています。コロンブスら、探検家によるアメリカ住民からの金の強奪は、莫大な量にのぼりました。1814年アメリカで「ゴールドラッシュ」と呼ばれる、金採掘を起因とする原住民の大移動が発生し、同様の現象が今までに6回起こっています。

日本におけるゴールドの歴史

日本での古代の金製品は、福島県志賀島で発見された「漢委奴国王院」などがあります。古墳時代には東大寺山古墳出土の「中平」、埼玉県稲荷山古墳出土の「辛亥」など、鉄地に線を彫って金線を埋め込んだ金象嵌がありました。奈良時代までの日本での産出はなく、輸入に頼っていましたが、479年に奥州(現在の東北地方)で砂金を発見し、状況は一変しました。8世紀半以降輸出するようになり、遣唐使の滞在費用として砂金が持ち込まれることで「黄金の国」のイメージができつつありました。平安時代には平泉文化が栄え、金をふんだんに使った中尊寺金色堂は、マルコポーロが「東方見聞録」で伝えた「黄金の国ジパング」のモデルになっています。

ゴールドの産出

1880年代からゴールドの産出の2/3を占めていたのが南アフリカ共和国で、ヨハネスブルグは世界一の金の産出量を誇る都市でした。オレンジ自由州とトランスバール州にある金鉱山は最も深くまで掘られた鉱山でしたが、2000年代には1/3まで低下しました。その理由は、電気供給不安などの影響で鉱山開発が難しくなっているということになので、資源がなくなったわけではありません。現在のゴールドの主な産出国は、中国、アメリカ、オーストラリア・南アフリカ共和国、ロシアの順です。1トンの鉱山からとれるゴールドの量は、3~5gととてもわずかなものです。

日本の鉱山

日本でも古くは多くのゴールドが産出されました。戦国時代には、甲斐国の黒川金山・湯之奥金山が稼業し、金山衆により採掘された金鉱石を粉成、精錬し金生産を行っていました。江戸時代前期あたりから国産の金山は次第に衰え始めてきました。佐渡金山も採掘を取りやめ、現在では観光地となっています。大正・昭和初期には、東洋一の金山と言われた北海道の鴻之舞金山は金のすべてを採掘し尽し、1973年に閉山しました。現在は菱刈鉱山で、1985年からわずかに採掘できるだけです。海底の熱水鉱床が、将来的に採掘が期待されています。

どうやって作られるの?

金鉱には様々な成分が含まれており、数々の工程を経てそれぞれの金属を取り出します。純銅が取り出されたあとに、貴金属の精製工程を経て金の地金が出来上がります。抽出した金を生成して金粉末ができます。金粉末は、インゴットや金製品に加工されます。品質チェック、精密秤量機を経て打刻し、販売されます。

純度

合金の主成分の比率を純度(または品位)といいます。金の純度は24分率で表されます。純金は24金(24カラット)でK24と表します。18金は18/24で純度は750パーミルであることから、ジュエリーには750と打刻されることがありますが、K18の打刻が一般的です。日本では999パーミル以上のゴールドを「K24(純金)」と表していいことになっています。純金は柔らかすぎるため、ジュエリーとしては適していません。ほかの金属を混ぜた合金をジュエリーにしています。国内のジュエリーはK18が一般的ですが、海外ではK9などもあります。

何に使われているの?

ジュエリーやインゴット(金塊)のイメージの強いゴールドですが、そのほかの多方面でも活躍しています。金箔、金糸、電気伝導体としての使用、管楽器の管やキィ部分、触媒、歯科治療で用いられる歯冠、さまざまな医療分野など、多岐にわたります。

通貨、金貨、資産としてのゴールド

金貨としては、純金は柔らかすぎるため合金が流通していました。現代では通貨としてより、資産目的なので、純金の地金型金貨が主流になっています。地金やジュエリーとして手元に保管するほか、金鉱山会社の株式、ゴールドを投資対象とする金融商品が取り扱われています。

ジュエリーにおいてのゴールド

約7000年前、ゴールドの持つ永遠性や普遍性から、魔よけとして頭、耳、首、手首など人の大事な部分に巻かれたことが始まりです。ゴールドの尊さは「旧約聖書」でもうたわれました。その価値は、いつの時代も宝飾美術品として、高評価をされてきました。

K18ジュエリーと天然石

天然石は昔から身に着けられ、石のパワーで人々の身を守ってきました。繊細なデザインも可能で、普遍性を持つK18と天然石の組み合わせで、ジュエリーに個性が生まれます。K18と天然石の相性は抜群で、お互いを引き立てる関係になっています。一番多く流通しているイエローゴールドは、日本人の肌の色に良く合うので好まれます。

K18のカラーバリエーション

貴金属の中でカラーバリエーションがあるのは、K18だけです。一般的な「イエローゴールド」のほかには、「ピンクゴールド」「ホワイトゴールド」「レッドゴールド」「グリーンゴールド」があります。金以外の金属を混ぜる割合を変えることで、カラーバリエーションが作り出せるためです。

ゴールドのお手入れ方法

変色しにくいゴールドですが、使っているうちに黒ずんでくることがあります。それは、汗や化粧品などの油分が原因です。日常的なお手入れとして、使ったら柔らかい布で拭くようにしましょう。汚れが目立つときは、ぬるま湯の中で歯ブラシを使ってやさしくこすります。宝石がついている場合は、水に弱い石もありますので避けましょう。ゴールドだけでできている製品は、専用のクリーナーも使用できます。

人気のゴールドジュエリー

アレルギーを起こしにくいことから、ピアスホールを開けた後のファーストピアスは、K18にします。日本人の肌の色によく合い、身に着けることで華やかな印象になります。石との相性も良く、デザインによって可愛らしくも、ゴージャスにも演出できるので、デザインも無限にあります。石との組み合わせで一番多いのは、なんといってもダイヤモンドでしょう。結婚指輪や婚約指輪としても、プラチナと並んでよく使われます。

ゴールドはリサイクルできます

使わなくなったゴールドのジュエリーや、デザインの飽きてしまったものは下取りに出すことができます。リサイクルして、また新しい貴金属として生まれ変わることができるからです。ついていた石も再利用して、枠を選んで新しいジュエリーに作り替えることができます。

 

ゴールドにまつわるあれこれをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。とても歴史があり、地球規模のダイナミックさを感じます。そんなゴールドジュエリーとの出会いも、運命といってもいいのではないでしょうか。ジュエリーとのご縁を大切にしたいですね。

関連記事

  1. 鑑定書や鑑別書の基礎知識

    鑑定書と鑑別書の基礎知識

  2. オーダーメイドのダイヤモンドジュエリー

    オーダーメイドのダイヤモンドジュエリー

  3. ダイヤモンドのインクルージョンとは

    ダイヤモンドのインクルージョンとは???

  4. ゴールドの魅力・歴史

  5. 定番から最新のトレンドまで!ダイヤモンドリングのデザインとは?

    定番から最新のトレンドまで!ダイヤモンドリングのデザインとは?

  6. ダイヤモンドの結婚指輪を選ぼう

    いざ結婚指輪を選ぶ!

  7. 使わなくなったダイヤモンドジュエリーを売ってみよう

    使わなくなったダイヤモンドジュエリーを売ってみよう

  8. 婚約指輪(エンゲージリング)と結婚指輪(マリッジリング)の違いっ…

ネット通販で購入

ダイヤモンドジュエリーをネット通販で選ぶコツ

ダイヤモンドジュエリーをネット通販で選ぶコツ

ダイヤモンドの購入を考えた時、皆さんはまずどのような購入方法を思い浮かべるでしょうか?百貨店やフ…

ダイヤモンドの結婚指輪を通販で買うのはもはや常識

インターネットがすっかり普及した現代社会では、どんなものでもオンラインショップの通販で簡単に手に入れ…

ネット通販で楽しいダイヤモンド選び

ネット通販で楽しいダイヤモンド選び

最近ではお店で直接購入するだけでなく、インターネット上の通販を利用して手軽に商品を購入できるサービス…

ネット通販で購入する前に

ネット通販で購入する前に!ダイヤモンドの基本

数ある宝石の中で一番女性を虜にし、プレゼントして心から喜ばれる宝石と言えば、ダイヤモンドです。また、…

婚約指輪をネット通販で

ネット通販で婚約指輪を一緒に選びましょう

一粒の輝くダイヤモンドの入った小さな箱をパカッとした開いた瞬間、女性は思わず口に手を当てる風景を皆様…

ダイヤモンドを通販で購入するってどうなの

ダイヤモンドを通販で購入してみる

ダイヤモンドを通販で購入してみませんか?数ある宝石の中でも格別な美しい輝きを放ち、王者の風格が漂…

通販でダイヤモンドを購入する秘訣

ネット通販でダイヤモンドを購入する秘訣

通販でダイヤモンドを購入する秘訣とは?婚約・結婚指輪に。プレゼントや大切な記念日に。頑張った自分…

ダイヤモンドを通販で購入する場合知っておきたいこと

ダイヤモンドを通販で購入する場合に知っておきたいこと

最近ではお店で直接購入するだけでなく、インターネット上の通販を利用して手軽に商品を購入できるサービス…

ダイヤモンドをネット通販で

ネット通販で数多くのダイヤモンドジュエリーに出会う

ダイヤモンドジュエリーを通販で購入する初めて私がジュエリーショップへダイヤモンドジュエリーを購入…

おすすめ記事

エリザベス・テイラーが愛したダイヤモンドジュエリーたち

世界一美しい女性と呼ばれたハリウッドの名女優、エリザべス・テイラー。生涯多くの恋をし、7回の結婚と離…

ダイヤモンドの4C

ダイヤモンドの4Cを勉強しましょう

ダイヤモンドの美しさを評価する上で、専門の鑑定士が鑑定し、鑑定書というものをつけます。その評価を…

カラットの知識と逸話

ダイヤモンドのカラットについてダイヤモンドは輝きや透明度も美しいですが、その重量からも価値の判断…

ゴールドのジュエリー

素敵なゴールドジュエリーとの出会い

皆様はゴールドまたは、金と聞くと何を思い浮かべますか。延べ棒、喜平ネックレス、コイン、ネック…

身近なところで大活躍、工業用ダイヤモンド

身近なところで大活躍、工業用ダイヤモンド

世界中の人々から愛される宝石の王様、ダイヤモンド。ダイヤモンドと言えば、地球上でいちばん硬い鉱物です…

氷点下の宝石?ダイヤモンドダストって?

ダイヤモンドダストと一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?冬の季節に見られるといわれる自然現…

ダイヤモンドで資産運用

ダイヤモンドで資産運用を考える

ダイヤモンドで資産運用。その実態は…?今、ダイヤモンドが資産運用に利用できる、と注目されています…

誕生石

自分へのご褒美に選ぶ誕生石

誕生石について生まれ月にはそれぞれ「誕生石」があります。ご自分の誕生石を、知っていますか?誕生石…

ダイヤモンドリングの選び方

ダイヤモンドリングの魅力や種類

永遠の輝きを持つ、美しいダイヤモンドは女性のあこがれですね。リング(指輪)は、数あるジュエリーのアイ…

ダイヤモンドの評価

ダイヤモンドは婚約指輪などにも使用される貴重な宝石です。一生に一度の買い物になるということもありなる…

エンゲージリング

  1. ダイヤモンドリングの選び方
  2. エンゲージリング
  3. エンゲージリング

購入のためのヒント

  1. ダイヤモンドのインクルージョンとは
  2. 使わなくなったダイヤモンドジュエリーを売ってみよう

ダイヤモンドの基礎知識

オーダーメイドのダイヤモンドジュエリー

オーダーメイドのダイヤモンドジュエリー

素敵なジュエリーを探して歩くのも楽しいですが、自分の好きなように想像したジュエリーを身に着けることが…

ダイヤモンドのメンテナンス方法

美しく輝くダイヤモンド。いつまでもその輝きを維持しておきたいですよね?実はダイヤモンドは薬品などにも…

ダイヤモンドの誕生秘話

ダイヤモンドの誕生秘話

美しく輝く宝石の王様、ダイヤモンド。「磨けば光る石」と有名ですが、もともと何でできているどんな石なの…

カラットの知識と逸話

ダイヤモンドのカラットについてダイヤモンドは輝きや透明度も美しいですが、その重量からも価値の判断…

ダイヤモンドの結婚指輪を贈る

結婚指輪にはダイヤモンドリングを

一生の記念となる大切な日。家族や友人たちの前で愛を誓う瞬間。結婚指輪は、この瞬間から一生身に着けてい…

ダイヤモンドのリユースについて

ダイヤモンドのリユースについて

「リユース」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、ダイヤモンドがリユースできることをご存知です…

良いインクルージョンと避けたほうがいいインクルージョン

良いインクルージョンと避けたほうがいいインクルージョン

クラリティ評価の下がる要因として言われるインクルージョンですが、目に見えてしまうインクルージョンがダ…

宝石鑑定士という仕事

宝石鑑定士という仕事

「宝石バイヤーになって世界中を駆け巡り、宝石の買い付けをしたい」「ダイヤモンドの鑑定をしたい」「ジュ…

鑑定書・鑑別書

知っているようで知らない、鑑別書・鑑定書とは?

鑑定書、鑑別書について宝石の「鑑定書」や「鑑別書」はどんなものかご存知ですか?ジュエリーには、「…

そもそもダイヤモンドとは?知らなかった生成過程について!

ジュエリーやマリッジリングとして使用されるダイヤモンドですが、宝石そのものの生成の過程や歴史、神話、…

厳冬にキラキラ輝く自然界の宝石「ダイヤモンドダスト」
  1. オーダーメイドのダイヤモンドジュエリー
  2. カラーダイヤモンドを知りましょう
  3. ダイヤモンドリングの選び方
  4. ダイヤモンドジュエリーを長持ちさせるために

ダイヤモンドの4Cについて

  1. ダイヤモンドの評価
  2. ダイヤモンドのカット
  3. 鑑定書・鑑別書
  4. ダイヤモンドの評価
  5. ダイヤモンドの4Cとは
  6. ダイヤモンドのクラリティ
  7. ダイヤモンドのカラー
  8. ダイヤモンドの4C

ネット通販でダイヤモンドを選ぶ

ダイヤモンドを通販で購入するってどうなの

ダイヤモンドを通販で購入してみる

ダイヤモンドを通販で購入してみませんか?数ある宝石の中でも格別な美しい輝きを放ち、王者の風格が漂…

ダイヤモンドの結婚指輪を通販で買うのはもはや常識

インターネットがすっかり普及した現代社会では、どんなものでもオンラインショップの通販で簡単に手に入れ…

PAGE TOP