ダイヤモンドを知る

ダイヤモンドジュエリーを長持ちさせるために

ダイヤモンドジュエリーを長持ちさせるために

ダイヤモンドジュエリーのお手入れとメンテナンス

ジュエリーのお手入れは、どうされていますか?きれいなように見えても、目に見えない汚れがくすみとなって、日々少しずつ蓄積されています。使った後にちょっとひと手間かけることで、ダイヤモンドと貴金属の美しい輝きを取り戻すことができます。ダイヤモンドジュエリーの日々のお手入れ方法と、「ダイヤモンドが外れそう」「外れてしまったときはどうしたらいい?」など修理や加工について、ご紹介していきます。

素材の特徴

お手入れ方法を説明する前に、ダイヤモンドと貴金属のそれぞれの特徴についてご紹介します。

ダイヤモンドの特徴

地球上にこれ以上硬い鉱物はないという、一番固い石がダイヤモンドです。めったなことでは傷つきませんが、絶対に傷がつかないというものではありません。ダイヤモンドには「劈開性(へきかいせい)」というものがあり、ある一方方向に力が加わると割れやすくなります。

熱や酸、アルカリに強いという特徴もあります。750度~800度の熱を加えることで石墨化が始まります。ダイヤモンドには親油性があり、油が付きやすくなっています。化粧品や皮脂でダイヤモンドの表面が曇ってしまうので、使うたびにお手入れをしましょう。

プラチナの特徴

毎日身に着けていても、プラチナの色と輝きは変わりません。化学的にもとても安定した性質を持つ貴金属なので、汗や水にも強く身に着けたまま温泉に入ることもできます。そんなプラチナでも傷が付くことはあり、純度が高いほど傷つきやすくなります。ジュエリーとして流通しているプラチナの純度のほとんどはPt950かPt900で、とても扱いやすい素材です。強い力が加わると変形することもあるので、力仕事をするときなどは指輪を外しましょう。

ゴールド(金)の特徴

ゴールドは、酸に強く錆びにくい性質を持っています。ゴールドは純度が高いほど柔らかく傷つきやすいのですが、ゴールドのジュエリーのほとんどがK18(18金)で、ジュエリーとして使用するのに適した貴金属です。ゴールドは酸に強いので、あまり汚れることがありません。使用後はメガネ拭きや柔らかい布で軽く拭くようにしましょう。

シルバー(銀)の特徴

シルバーは硫化しやすく、汗、水、ほこりなどに反応して黒くなりやすい性質を持っています。硫黄分の高い温泉にシルバーを身に着けて入ると、真っ黒に変色してしまいます。硫黄分を含む入浴剤でも同様で、パーマ液や接着剤も注意が必要です。使用後は、柔らかい布で拭いてからビニール袋に入れるか布にくるむなどして、なるべく空気に触れさせないようにすることで、硫化を防ぐことができます。しばらく使わずにしまっておいただけでも黒ずんできてしまうことがあるので、シルバー専用のクリーナーで磨きましょう。シルバー専用の磨き布も購入することができます。シルバーのジュエリーを購入する際に、ケア製品も揃えておきましょう。

ダイヤモンドジュエリーのお手入れ方法

なるべく油や薬品を付けないように、お化粧が終わってからジュエリーを身に着けるようにしましょう。一日身に着けたジュエリーを外したら、ひと手間かけることがジュエリーを長持ちさせる秘訣です。毎日お手入れすることで、石が外れそうになっているのを見つけることができたり、ネックレスのチェーンが切れそうになっていることに気づくこともできます。その時点であれば修理が可能ですが、チェックを怠り、大切なジュエリーを失くしてしまっては悲しいですね。そのためにもジュエリーボックスにしまう前に、日々のお手入れをしましょう。

毎日のお手入れ

ジュエリーを磨くのに適しているのは「セーム皮」です。ジュエリーショップで購入できますが、なければメガネ拭きやハンカチなどで代用します。ジュエリーの金属部分と石の部分をやさしく拭きます。毎日のお手入れはそこまでです。

おうちでクリーニング

毎日する必要はありませんが、少しくすんできたかな?と思ったらちょっと手間をかけてお手入れしましょう。おうちにあるもので、簡単にクリーニングできます。クリーニングを始める前に、石がグラグラしていないか、点検する習慣をつけましょう。

用意するもの

  • ボールなどの容器
  • ぬるま湯
  • 中性洗剤
  • 歯ブラシ
  1. ボールなどにぬるま湯を入れ、少量の中性洗剤を溶かします。
  2. その中にダイヤモンドジュエリーを入れ、汚れを浮かすためにしばらく浸しておきます。
  3. ジュエリー全体を歯ブラシでやさしく磨きます。石座の裏など汚れがたまりやすいところは入念に磨きましょう。
  4. 水かぬるま湯でよく洗い流します。
  5. タオルで十分に水分をふき取り、乾かします。

そのほかの方法

専用のポリッシュをつけて磨くお手入れ方法もあります。超音波洗浄機をお持ちでしたら定期的に使用しましょう。ブラシでは落ちにくい汚れもすっきりと落とせます。ジュエリーショップに持ち込むとサービスで洗浄してくれるお店もあります。

ダイヤモンドジュエリーの修理について

ダイヤがグラグラしていたら?

ダイヤモンドが外れかかっていることに気が付いたら、身に着けるのをやめ、早めに修理に持ち込みましょう。ジュエリーを購入したお店で修理ができます。保証期間内ならサービスで、保証期間外は実費がかかりますが修理できます。購入したお店に出向くことができない場合は、お近くの宝石店で相談してみましょう。修理が可能なこともあります。

ダイヤが外れてしまったら、どうしたらいい?

上記と同じように、ダイヤモンドが外れてしまったら修理に出しましょう。ダイヤがなくなってしまった場合は、実費がかかってしまいますが、新しい石を入れてもらうこともできます。

指輪のサイズが合わなくなったら?

指輪がきつくなってしまった、緩くなってしまったなどサイズが合わなくなったら、購入したお店にサイズ直しを依頼しましょう。素材やサイズによって料金は変わってきますが、2,000円~4,000円ぐらいのことが多いです。その場で見積もりを出してもらい修理に出します。仕上がりは、2~3週間は見ておきましょう。同時に石を留めなおす必要があれば、別途に石留めの料金もかかります。

指輪が変形してしまった

重い物を持ったり、強い力が加わったり、日常的に使用することで指輪が変形してくることがあります。この場合もお店に修理に出しましょう。

細かい傷が目立ってきたら?

ダイヤモンドが傷つくことはほとんどありませんが、使っているうちに貴金属部分に傷がつくことはあります。細かい傷が目立ってきたら、お店に「新品仕上げ」を依頼しましょう。ジュエリー全体を研磨することで傷がなくなり、新品のような輝きを取り戻すことができます。

ネックレスのチェーンが切れてしまった

切れてしまったチェーンも修理が可能です。「ロウ付け」という手法で金属を溶接します。切れてしまった部分がわからないようにきれいに仕上げてくれます。

ダイヤモンドジュエリーを長持ちさせるために

ダイヤモンドジュエリーの保管の仕方は?

ダイヤモンドは鉱物の中で最も固い石なので、ぶつかり合うことで、より柔らかいほかの石や地金を傷つけてしまうことがあります。仕切りのあるジュエリーボックスや個別のボックスに入れ、ジュエリー同士がぶつからないように保管しましょう。

定期点検を受けましょう

気づかないうちに石留めが緩んできて、大事なダイヤモンドを失くしてしまうこともあります。点検とクリーニングを兼ねて、半年か一年に一度は購入したお店に持ち込み、メンテナンスを受けましょう。

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