誕生石について
生まれ月にはそれぞれ「誕生石」があります。ご自分の誕生石を、知っていますか?誕生石の起源は諸説あり、「占星術がもとになっている」または「旧約聖書からきている」という説もあります。現在の誕生石は、1912年に米国宝石商組合が定めたものです。誕生石を身に着けることで、石のパワーが病気や災難から身を守り、幸運が訪れるともいいます。12つきの誕生石の特徴をご紹介します。
1月 ガーネット
ガーネットの色は、褐色を帯びた濃い赤です。ラテン語で「種子」の意味を持つガーネットは、古くから世界各国で「神聖な石」とされています。日本ではざくろに似ていることから「ざくろ石」と呼ばれています。古代エジプトでは、彫刻を施したガーネットを護符としたほか、中世ヨーロッパ時代は、ガーネットの赤色が「一族の地の結束」を表す王家の紋章として尊ばれました。「信頼と愛の石」として、ロマンティックな伝承がある石です。ガーネットは「実りの象徴」とされ、受験や就職など目標に向かって頑張っている人をサポートするようなパワーを持っています。ガーネットは水や紫外線にも強く、扱いやすい石です。
2月 アメジスト
アメジストの色は紫色で、和名は「紫水晶」です。場所により色にむらがあるのが特徴で、その淡い色合いがアメジストの魅力といえます。紫色が深く一様なものが、高品質とされます。キリスト教では「司教の石」として崇められ、宗教儀式では、参列するすべての人がアメジストの指輪をはめていました。古代から多くの人に愛されてきたアメジストは「愛の守護石」とされています。ストレスで疲れた心を癒し、穏やかにしてくれるというヒーリング効果があるそうです。直観力を高めるともいわれているので、創造性を高めたいときにおすすめです。アメジストは、太陽光による退色性があるので、長時間日光に当てないようにしましょう。
3月 アクアマリン
アクアマリンはラテン語で「水」を意味する「アクア」と、「海」を意味する「マリン」が由来しています。色は淡いブルーで、ブルーが濃いほど価値が高いとされています。神話では「海の精が浜に打ち上げられ宝石になった」とされるほど、美しい小さな海のような石です。その魅力は、フランス王妃のマリーアントワネットが、ダイヤモンドとともに愛してやまなかったと伝えられるほどです。硬度が高く耐久性に優れているので、アクセサリーとして身に着けやすく、流水で洗うこともできます。
4月 ダイヤモンド
古今東西、世界でいちばん愛されている石がダイヤモンドではないでしょうか。炭素単体からできているダイヤモンドは、地球上にある天然鉱物でいちばん硬いということが特徴です。研磨すると永遠に輝き続けるということから「永遠」を象徴し、婚約指輪や結婚指輪の定番となっています。ダイヤモンドを身に着けることで、持ち主の「意思を強化・増大させるパワーがある」とされています。ダイヤモンドのカラーは無色透明が最高品質ですが、透明のほかにも、青、ピンク、黄色、褐色、緑色のものもあります。水や日光にも強く、扱いやすい石です。
5月 エメラルド
グリーンに輝くエメラルドは、ダイヤモンドなどと並ぶ「世界の四大宝石」としてとても有名な石です。紀元前4000年のバビロニアで使用されていたのが、一番古い記録です。きわめて産出量が少なく、内部に傷を持つのが特徴です。エメラルドの鉱山は、昔は海底にありました。岩塩の結晶や気泡が入る神秘的な美しさが人気の意思です。エメラルドは古くから「叡智を象徴する石」とされ、多くの人々から愛されてきました。愛の力が強い石でもあり「幸せの守り石」ともされています。非常にデリケートな石で、太陽光や水にも弱く、傷つきやすいので、取扱いには十分注意しましょう。
6月 パール(真珠)
パールは、貝の体内で生成される宝石です。古くから世界中の人に愛され、エジプトでは紀元前3200年ごろから宝飾品や薬として使われてきました。色や形の種類も数多くあります。「人魚が恋人を思って流した涙がはじけて宝石になった」「月のしずくが結晶になった」など、パールには数々の伝説があります。宝石の女王と呼ぶのにふさわしい、淡く美しい輝きを持っています。宝石言葉は「純粋無垢」「健康」「長寿」。パールはつらい経験をポジティブに変え、素晴らしい形で成就することをサポートしてくれる、といわれています。汗や酸に弱く、傷がつきやすいので、気を付けて保管しましょう。
7月 ルビー
名前の由来は、ラテン語の「ruber」からきています。宝石の女王とも呼ばれる華やかさを持つ真っ赤なルビーは、古くから勝利を意味します。カリスマ性を高める石であり、権力の象徴として扱われてきました。非常にエネルギーが高く、生命力を高めるので、女性が活力を持ってアクティブに活躍することをサポートしてくれると言われています。ルビーは様々な種類の岩石の中で成長し、産地により色味が違います。理想的なルビーの色は「ピジョンブラッド」です。太陽光により、退色することがあるので、あまり長時間日光に当てないようにしましょう。ずっと暗がりにおいておくことも好ましくないので、時々日に当てるようにします。
8月 ペリドット
美しい黄緑色のペリドットは、オリーブ色をしているため、鉱物名は「オリビアン」といいます。和名「カンラン石」のカンランも、オリーブを意味します。古代エジプト王朝では、この美しいペリドットを国家の象徴・太陽神に見立て、崇められていました。夜に輝きを放つとされているペリドットは、暗闇の恐怖や不安を吹き飛ばし、ネガティブなものから身を守る護符として活躍してくれると言われています。マイナスな感情に陥りやすい人には、心を癒し、前向きに生きるようサポートし、夢を現実化する助けとなってくれるでしょう。水にも紫外線にも強く、扱いやすい石です。
9月 サファイア
サファイアの青く美しい青は、今も昔も世界中の人々から愛されています。最高品質のものは産地や色合いなどにより「ロイヤルブルー」「コーンフラワーブルー」などと呼ばれます。サファイアは、目標を貫徹する意志を持ち、流されることのない人となるようサポートしてくれると言われています。勝負運、カリスマ性、金運などを意味するので、仕事面で積極的な意志を持ちたい人におすすめの石です。丈夫でお手入れしやすいのも特徴です。
10月 オパール
オパールは、水中の微小の珪酸球が沈殿し、岩石の隙間などに蓄積して形成された石です。水分が非常に多く、柔らかい石です。見る角度によって、色を変えながら虹色に輝く遊色効果があります。色は白色で、和名は「蛋白石」といいます。オパールはたくさんある石の中でも、非常に明るいパワーのある石です。オパールの持つ独特の輝きは「自由」を象徴し、創造性を高め、隠れた内面の才能を引き出します。変質しやすいので、長時間太陽光に当てるのは避けましょう。
11月 トパーズ
トパーズは、本来は無色透明なのですが、たくさんの色の種類があります。硬度も高く、古くから装飾品によく使われています。トパーズの名前は、ギリシャ語の「探し求める(Topazos)」、紅海に浮かぶ島「トパシオン」、サンスクリット語の「火」に由来するなど、諸説あります。石言葉は「誠実」。勇気をもって前に進むことをサポートしてくれる、と言われています。トパーズは熱や光により、色の変化が激しい石です。太陽光で色が退色することもあるので、扱いに気を付けましょう。
12月 トルコ石(ターコイズ)
鮮やかなブルーの色彩を持つトルコ石は、人類とのかかわりが最も古い石の一つです。トルコ石の本場イラン(ペルシア)では、6000年前から宝飾品として親しまれてきました。トルコ石は、地下水に溶けている成分が集合して形成されるため、その結晶内には水分が含まれています。トルコ石は、空を思わせる色彩の明るいエネルギーを持ち、ネガネティブなものを寄せ付けません。困難を乗り越え願いをかなえるサポートをしてくれるといわれています。多孔質のため、水や油、汗に弱いので、取扱いに気を付けましょう。
12つきの誕生石の特徴をご紹介しました。宝石は、長い年月をかけて作られた地球からのプレゼントですね。宝石には、邪悪なものから守ってくれたり、身代わりになってくれたり、人を癒すパワーがあるということもうなずけます。ぜひ、誕生石を身近に感じて、身に着けてみてくださいね。