二人の誓いの証である結婚指輪は生涯の宝物でもありますから、できる限り自分の気にいったデザインや素敵な物が欲しいものです。しかしいざ選ぶとなると、どのような基準で選んだらいいのか、どんな物があるのか分からず、どれにしたらよいか迷うものです。当然のことながら結婚指輪は一生ものですから失敗はしたくありません。そこで今回は結婚指輪の選び方、購入時の注意をはじめとした様々な情報をまとめてみました。
結婚指輪とは その歴史、意味など
結婚指輪は夫婦となる二人が神の御前で誓いとしてお互いの指輪を交換する儀式です。結婚指輪の起源としては、完全にはっきりとはしていないものの、古代ローマで男女が結婚する証として指輪を交換したのが始まりではないかと言われています。結婚指輪には甲丸(かまぼこ型)の物がありますが、これは一説によると11世紀のスペイン王とイギリス王女が婚姻にあたり用いたものが原型ではないかと言われています。指輪の円の形は永遠を表しています。また、指輪というと恋人のいる人は薬指につけますが、これはこの指がハート(心臓)に繋がると古代エジプトでは信じられており、薬指が愛情を意味する場所であるからとも言われています。
結婚指輪の選び方①:既製品にするかオーダーにするか
結婚指輪はできている物をつまり既製品を購入するという方法もありますが(レディーメード)人生の大事なイベントということもあり、セミオーダーやフルオーダーで作る人もいます。セミオーダーとは指輪を作ってはもらうのでオーダーではありますが、すで決まっているデザインやパターンの中からベースを決め、その後で素材や表面仕上げ、石をつけるかどうかなどを選ぶ方法です。一方フルオーダーはデザインのプロに一からデザインから考えてもらう世界に一つだけしかないオリジナルのリングのことです。セミオーダーについてはベースがあるので完成系をイメージしやすいという利点があります。フルオーダーの方はたった一つの指輪ですから、なんといっても世界に一つしか存在しない唯一無二の結婚指輪であることが魅力です。
ちなみに既製品(レディーメード)でも内側の記念の言葉を刻印したりすることが多いので、三週間ぐらいはかかると思った方がよいでしょう。当然ながらオーダーになればもっと時間がかります。その販売元によりますが、最低でも2~3カ月は見ておいたほうがよいでしょう。結婚式に間に合うように早めに依頼した方がよいかもしれません。ちなみに刻印される言葉については、なるようになる、このままずっと、ラブソングを君になど愛と絆を象徴するものが多いようです。
結婚指輪の選び方②:リングの基本的な形や材質を選ぶ
まず結婚指輪を購入する場合でもオーダーする場合でも、どんな形のリングにしたいのか考えましょう。例えば指輪のリングの部分の基本的な3つのデザインとしては、名前のごとくねじれのかかったようなウェーブライン、真っ直ぐな線が王道なストレートライン、Ⅴの形に見えるⅤラインなどがあります。ベースとなる形が決まったら、次はどんな材質の金属のリングにするか選びます。代表的な物としてはプラチナ、ホワイトゴールド、ピンクゴールド、イエローゴールドなどがあります。プラチナは上品で白く輝き、ホワイトはクールな印象、ピンクゴールドは肌になじみ優しい雰囲気、イエローゴールドは華やかといった具合です。どんなリングの形にするか、どんな金属にするかで見た目もかなり変化してきます。このように基本的なリングの形や材質を知っておくと選ぶ際に役立ちます。
結婚指輪の選び方③:デザインを吟味する
昔は結婚指輪もシンプルな物が人気だったようですが、現在では自分達の好みの様々なリングが選べるようになっています。例えばディズニーなどが好きなカップルにはリトルマーメイドのアリエルをイメージした指輪、おしゃれキャットのマリーとベリオーズ、不思議の国のアリス、ミッキーとミニー、チップとデール、クマのプーさんなどの模様がついている指輪などがあります。デズニィーのキャラクターといっても子供っぽい感じはしないデザインの物が多く、裏側にさりげなく入っていたり凝った物が多いです。女の人にとってお姫様と王子様の物語は永遠の憧れですからそのようなイメージの指輪にするのも素敵でしょう。また、和風の指輪で結(ゆい)という名前が付いているものや、雪桂景(せっかけい)など朝日に照らされた雪原の美しい世界に二人のこれからを重ねたロマンチックな指輪、唐草模様の彫りが入った指輪などもあります。
他にも花言葉、ラナンキュラス→あなたは魅力的、カンパニュラ→誠実、忘れな草→誠の愛などの意味とデザインになった物、個性的なものではハワイ風のデザイン、天使の羽とハートが二人の指輪を重ねることで表われる物など様々な工夫を凝らした物があります。指輪に添えられた言葉はこれから好きな人と大切にしていきたい言葉にするとよいかもしれません。後々、思い返してお互いの絆を再確認できる指輪だと素敵ですね。
結婚指輪の選び方④:ダイヤか色石か
中にはシンプルにリングだけという人ももちろんいますが、やはり石を付けたいと思う人も多くいます。よく結婚指輪はダイヤモンドというイメージがありますが、これはダイヤが世界一硬いことや輝きが二人の永遠の絆などを連想させるからなのだそうです。ダイヤに関しては白い石の他にもピンクダイヤなどの可愛らしい石を選ぶ人もいるようです。ダイヤモンドはやはり結婚指輪の中でもダントツと言ってよい程人気で、王道ではありますが、自分の好きな石や誕生石などにしても全く問題はありません。ただ石によっては割れやすい物もありますから、なるべく丈夫な石を選んだ方がよいでしょう。また宝石が付いていると石が取れたりすることがある、男性の方が石付きでは付けにくいので他のデザインになるなどの面もあります。
結婚指輪の選び方⑤:石を付ける場合は生活スタイルを考えてから
ダイヤにしても宝石にしても結婚指輪は長いことはめていることも多いものです。そうなってくると石の破損や取れてしまうことはもちろん、汚れなども付着しやすくなります。また、洗い物などをする時は外したりなど、とったりつけたりが面倒だなと思う人はリングのみにした方が後々楽かもしれません。どうしても石をつけたい場合は爪立てタイプではなく、リングに小粒のダイヤや石を埋め込むようにデザインされたタイプなどがよいでしょう。また赤ちゃんなどが生まれた場合、石がついていると抱っこする時、邪魔になったりしてしまうということもあります。
結婚指輪の選び方⑥:購入後のメンテナンスもしてくれるところで選ぶ
結婚指輪は長年身につけることもありますから、時の流れによるリングや石の摩耗、破損、汚れなどが問題となってきます。また指のサイズが変化し、つけられなくなることもあるでしょう。そんな時に購入したお店が修理やメンテナンスをしてくれると助かります。指輪を購入する際は、修理が有償か無償か、保証期間はどれぐらいなのかなどについても注意して見ておきましょう。
いかがでしたか?結婚指輪にはいろいろな選び方や購入する前に知っておきたいこともありましたね。デザインももちろんですが、自分の生活スタイルに合わせたつけやすい指輪にすることも大事でしょう。