残念な事に婚約指輪と結婚指輪の違いがわからないカップルが増えてきています。
簡単にいうと結婚を申し込むときに、男性から女性に一生の愛を誓って渡す指輪が婚約指輪といい、結婚式や入籍した日に男女がお互いに交換して毎日つけている指輪が結婚指輪です。
婚約指輪は、男性から女性に贈られます。エンゲージ ・リング(engeagement ring)とも呼ばれます。あるダイヤモンド会社(デビアス)TVのコマーシャルでよく耳にした「エンゲージリングは、給料の3ヶ月分」といいましたが、給料30万として90万ぐらいでした。近年不況もあって決まった額ではありません。ただ、一生物ではあるのでそれなりの額のダイヤモンドの指輪を贈られます。平均で30万以上のダイヤのリングや誕生石の入ったリングを使われています。
婚約指輪で初めて贈られた人物は、オーストラリア大公のメキシコ皇帝マキシミリアンです。約500年前、ブルゴーニュ(現在のベルギー)のマリー姫にダイヤの指輪をプレゼントをされたと言われています。このような歴史にもあるようにベルギー(アントワープ)はダイヤモンドを研磨する街として有名です。
日本では、真珠の産出国でもあるので真珠の指輪を当初婚約指輪としてプレゼントされていましたが、テレビコマーシャルによってダイヤモンドのリングを婚約指輪としてプレゼントすることが主流になってきました。
また、ダイヤモンドのリングを選ばれる理由として女性に対しての男性の愛情の固い意志(石)を意味しているという一説もあると言われています。ダイヤモンドは、硬度10ですので地球上で1番固い石だからです。一般的にダイヤモンドエンゲージリングを贈られたのは、19世紀に入ってからです。
では、エンゲージリングの選び方ですが、男性から女性に贈られると言っても男性だけでは、決めれません。大概、いえ絶対に女性も一生自分がつける大事なリングです。下調べはするでしょう。
大事なのはやはり予算です。婚約指輪だけでなく結婚指輪、挙式、新婚旅行、新居などなどお金がいくらあっても足りないのが悩みの種となるでしょう。
他の費用はわからないですが、結婚指輪、婚約指輪がセットで考える方もいれば、婚約指輪のダイヤモンドにお金をかける方もいれば、枠のメレダイヤモンドは、枠代にのせられますから枠にたくさんダイヤモンドを入れたり、ピンクダイヤやカラーダイヤ入りのリングにするとゴージャスになり高額になってきます。ただ、メインのダイヤモンドを小さくしたり、少し内包物やカラーグレードを落としてもリング枠のメレダイヤで見栄えが悪くならなかったりします。
また、シンプルデザイン枠でも、メインの石のグレードが良かったり、大きかったりするとゴージャスになるでしょう。シンプルと言っても多種多様なデザインがあります。ここでまた必ずみなさん悩まれます。似合うデザインと好きなデザインはやっぱり違います。店頭だけでなくネット販売でもエンゲージリングは販売されてきています。そして、ダイヤモンドは、世界共通の品質基準があるのでルース表で十分選べます。が、先ほどのデザインに関しては、若干完成した時に違いがあるからか枠の貸し出しをおこなっているサイトもありました。
もちろん、店頭での販売もこのサンプル枠で雰囲気を確かめます。ダイヤモンドは合成石のジルコニアを使用していますがこのジルコニアも最近の質の良さには驚かされます。ただ、リング枠の貸し出しもお店側にしたらかなりコストもかかる、あるいは戻ってこないかもしれないリスクはあります。が、お客様のおサイズも一緒に測ることもできます。また、見えないところでの取り引きですので完成した時にお客様の想像とかけ離れた物が届かなくなり、返品や苦情も減る事になり、売り上げに繋がると思われます。また、この段階でリング枠の素材を選ぶこともできます。個人差がやはりあるので、プラチナかホワイトゴールド、イエローゴールドやピンクゴールドが有ります。素材でも価格が異なります。
では、ダイヤモンド自体についてお話します。ダイヤモンドのカットには、色々あります。
ブリリアントカット、ハートシェイプカット、マーキスカット、バケットカット、エメラルドカットなどなどあります。エンゲージリングには、主にブリリアントカットやハートシェイプカットが使われています。ブリリアントカットは、上から見ると丸く角がなく縁起が良く永遠に続く愛の永遠にかけられていると言われています。
また、ブリリアントカットは、他のカットよりもより輝きが優れています。輝きが優れているということは反射率が良くダイヤモンドに当たった光が外に漏れる事なく真上に返ってきていると言えるでしょう。また、この光によって少し実際よりも大きくみえたりします。
ブリリアントカットの58面体は主流で144面体や様々カットが出てきておりますが、58面体がダイヤモンドの本来の輝きを最高に発揮しているカットと言われていますが、それぞれの原石によって58面体のブリリアントカットでも輝きにグレードがあります。一つ一つ個性がありなかなかパーフェクトのカットにする事が難しいと言われています。
このカットに加えて長い年月をかけ作られこの世に出てきたダイヤモンドに内包物(傷)が無く無色透明、となるとかなり困難になります。また、この困難さで価格の差がでてくるのでしょう。つぎに重さというよりも大きさですが、希少性から言うとやはりより大きい方が価格も上がります。また、大きい方が一生おばあちゃんになっても使えるし枠を外して作り変えて子孫に譲れると言えるでしょう。サイズでいうと1CTや2CTでしょう。
現在では、エンゲージリングは、20代から40代の方が選ばれるのは、0.25CT〜0.40CTぐらいです。将来よりも今、使いやすいサイズを選ばれていると言えるでしょう。
余談ですが、一つの原石からダイヤモンドは、幾つカットされるかと言うと2つです。この2つは、小さければマリッジリングの裏にお互いに着けられたりできます。ダイヤモンドのグレードについては、GIA の品質基準にそって選ばれることが重要になると思います。
そして、鑑定書のあるダイヤモンドでGIA、中央宝石研究所、AGTであれば間違いでしょう。
デザイン枠の選び方の戻りますが、日本でエンゲージリングを贈られた頃は、立て爪タイプが殆どでした。現在では、爪が小さくできるだけダイヤモンドに光が入りやすくしてます。
また、指が長く見えるV字、綺麗に見えるS字が人気ですが、脇にピンクダイヤモンドを付けたりも人気が有ります。また、同じブランドでマリッジリング、エンゲージリングを揃えると重ね付けした時に浮いたりぜずに綺麗に付ける事ができるのでそれぞれ他ブランドで選ぶときは要注意です。枠の素材も揃える方が綺麗に見えます。
また、予算の面や一粒ダイヤが苦手な方も中にはいらしゃりますが、そんな方には、エタニティリングを選ばれています。ダイヤモンドを一周使うので物によっては、かなりゴージャスで高価な物も有ります。ただ、一周ダイヤモンドが入っているためおサイズのお直しが出来ないデザインになりますので要注意です。
エンゲージリングもアニバーサリーですので婚約指輪同様のイニシャルや日付けがリングの裏に刻印できます。