数ある宝石の中で一番女性を虜にし、プレゼントして心から喜ばれる宝石と言えば、ダイヤモンドです。また、プレゼントや自分へのご褒美にもしくは婚約指輪など用途は様々です。
ダイヤモンドジュエリーをご購入の際、どのような場所で購入するか悩む所かと思います。百貨店、専門店、ブランド、通販(ネットやテレビショッピング)など様々です。また、価格も安価な物から高額の物まで様々あり、選び方もよくわからない、本当に適正価格なのか?といった疑問が湧いてくるでしょう。
宝石は、大きく天然石と人造石に分けられ、また、天然石は硬度7以上の貴石(ダイヤモンド、ルビー、エメラルド、サファイアいわゆる4大宝石)と半貴石と分かれます。ダイヤモンドは貴石に分類されますが、加工技術が進んでいる近年この分類はかなり見極めないといけない部分だと思います。ダイヤモンドは、地球上で一番硬い硬度10と言われていますが、この硬い石はどの様に研磨されているかと言うとダイヤモンドで磨かれています。
昔、こんなお話がありました。ある村の娘に4人の若者に求婚をされ、娘の父親は、この硬い黒い石を素晴らしく美しく磨きあげた者に娘と結婚させるというのです。
しかし、男たちは誰も、何を使ってもこの石は黒くて硬く磨けませんでした。そんな時、ある一人の男が、その石と同じ石で磨いてみると、硬く黒かった石が綺麗な無色透明に磨けたのでした。男はこの石を娘にプレゼントをしました。そして、結婚も許されたと言います。おそらく、これがエンゲージリングの始まりではないでしょうか。
話は戻りますが、ダイヤモンドで研磨したダイヤモンドは、工業用とアクセサリーや宝飾用に分けられ、あまり質のよくない原石を工業用。綺麗な石を宝飾用に原石の段階で分けられます。また一方で、近代化の今、天然石に熱処理され半人造的な石もあります。
では、購入されるお客様は、どのようにして選ぶべきなのでしょうか。また、販売に携わる者はどのようにして見極め、おすすめしているのでしょうか。数ある中でも無色透明石のダイヤモンドは、特に素人の方が見極めるのは大変難しい石です。
そこで、少しだけ選び方をご紹介します。
ダイヤモンドには、世界共通のダイヤモンド品質基準がございます。
店頭やCM、雑誌などで目にしたことがある4Cがこの品質基準となります。
カット(cat)
58面体ラウンド・ブリリアントカット
その他にマーキス・ブリリアントカット、オーバル・ブリリアントカット
ハートシェイプ・ブリリアントカット、ペアシェイプ・ブリリアントカット
プリンセス・カット、エメラルド・カット、シングル・カット
テーパーバケット・カット
カラット( carat)(小数点第3位まで表示)
クラリティ( clarity)(FL , IF , VVS1 ,VVS2,VS1,VS2,SI1,SIS,I1,I2,I3)透明度
カラー(corduroy)D E F G H I J
頭文字Cを取り4Cと呼ばれます。こちらは、鑑定機関で鑑定士の最低2人で確認の上、きちんと鑑定書に記されています。そして天然石か人造石かどうかの見極めは、鑑別書に記されています。
カットは、唯一人が関われる部分です。ダイヤモンドは、地球上で一番硬い石と言われています。現代は、素晴らしい技術でより良いカットをする事ができます。
カットにも段階があります。エクセレント、ベリーグッド、グッド、フェアー、プアーとグレード化されエクセレントカットに近づくとより反射率が上がり輝きが良くなります。これは、自動寸法測定器で測定され、プロポーション測定値が図式あるいは項目別に鑑定書には記されています。
カラット比重ですが、よく大きさと間違われます。重さです。1ct(カラット)
0.200gです。原石のほとんどが1ct未満の小さな石です。それをブリリアントカットしていきますので小さくなります。よって大きい石の方が価格も上がります。
クラリティは、ダイヤモンドの内包物の多さをグレード化されます。
例えば氷。これも無色透明ですが、自宅の冷凍庫で出来る氷は真っ白く透明度は低い。氷屋さんの氷は透き通っていて綺麗です。これはダイヤモンドも同じで内包物がない方が綺麗な石といえます。厳しい自然界の条件の中長い年月をかけ出来上がった原石の内包物はあって当たり前の物です。あって当たり前の内包物の数をグレード化しています。
カラーは、マスターストーンを基準石にして黄色の濃度に応じてDからZまでグレード化されます。Z以下は、ファンシーカラーとしてイエロー、ピンク、パープル、ブルーやレッドなどあります。無色透明( D,E,F) が少なく価格が上がります。
このようなグレード化されたダイヤモンドは、やはり大切な贈り物や自分への特別なご褒美に選ぶ方が、ほとんどです。この品質基準があるので一番選びにくいと思っていたダイヤモンドは品質基準を勉強する事で本当は一番選びやすかったことに気づかれたと思います。そして、デパートや宝飾店にわざわざ行かなくてもネットやテレビショッピングでもご購入をされても大丈夫だと言えます。
また、日常的にこんな高価なジュエリーを毎日つけていられないのも現実です。
手軽につけたい方は、沢山いらしゃると思います。
先ほど工業用、宝飾用にダイヤモンドが分けられていると記しました。1970年代まで全産出量の宝飾用に20〜25%。工業用75〜80%と言われていました。
最近では、技術の発展から宝飾用に55%と言われています。
つまり、価格帯も安価なものも増え手軽に購入できるようになったと言えます。
では、ジュエリー選びに必要なもう一つあります。それは、デザインです。
有名なデザイナー、ブランド物、作家さんと呼ばれる方の作品など様々です。お店に並ぶとかなりの数のデザインですが、販売している者からするとやはり、定番もあります。流行も有ります。お好きなデザインもお客さまそれぞれです。
数回、何回も何回もエンゲージリングを下見に来るお客様本当にご苦労様です。今は、情報化社会。ネットでデザインすぐに探せます。先ほどの品質基準もすぐに調べられます。ジュエリーやアクセサリーを選びに誕生石や宝石が持つパワーを得るために選ばれる方もいらしゃいます。
誕生石は、ご自身を守る守護石としてお守りになります。
1月 ガーネット…真実、友愛、忠実
2月 アメジスト…誠実、平和
3月 アクアマリン…沈着、
4月 ダイヤモンド…清純無垢
5月 エメラルド…幸福、幸運
6月 パール、ムーンストーン…健康、長寿
7月 ルビー…情熱
8月 ペリドット…夫婦の幸運
9月 サファイア…誠実
10月 オパール…忍耐
11月 トパーズ…友情、友愛、希望、潔白
12月 タンザナイト、トルコ石、ラピスラズリ…成功
ご参考にされると良いと思います。
リングを選びには、指の太い人、細い人、長い人、短い人様々です。
一般的に幅が広いリングやボリュームのあるリングや極端にきゃしゃなリングは、余計に指が太く見えます。縦長のデザインは、指が短く見えてしまいます。
V字のリングは、縦長に指を見せてくれます。
次にネックレスですが、首の太い人、短い人、細くて長い人も人によって悩みは違います。40cmのネックレスは、定番ですが、やはり太くて短い首の方は、避けた方が良いです。首が詰まってより首が短く見えてしまいます。バランスが良いのは、45cmのペンダントで首元がトップとでV 字に見えると綺麗に見えます。また、45cmから50cmのネックレス首を長く見せてくれます。
反対に首が細くて長い方は、きゃしゃなペンダントだとよりきゃしゃに見えてしまいますのでチョーカーやデザインのボリュームのあるチェーン、細いチェーンならば2,3連にしてつけるとバランスがよくなります。
このようにして、基本をおさえ、ご自分の指状態や首、耳の大きさなど良く考えてお選びいただくと貴重な時間をお店で過ごすのも良いですが、ご自宅で少な時間にゆっくりカタログやネット販売、テレビショッピングなどでご購入されても楽しみが増えると思います。